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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

福生市立福生第三小学校「やるKey」実証研究 学校向け説明会

為田が開発に参画している、凸版印刷の算数のアダプティブラーニングシステム「やるKey」についてのエントリーです。

 3学期になり、東京都福生市茨城県古河市において、凸版印刷が開発している、算数のアダプティブラーニングシステム「やるKey」の第二期実証研究がスタートします。やるKeyのプロジェクトは2014年から正式にスタートし、2015年の教育ITソリューションEXPOにおいても、開発方針などについて発表、展示を行ってきました。
 2015年夏からは、東京都福生市茨城県古河市において、タブレットを持ち帰って自宅学習してもらう、という実証研究をおこなっていましたが、そのときには選べる単元は「わり算」だけでした。今回の第二期の実証研究においては、小学校3年生の算数全単元が対象となります。

 やるKeyの実証研究では、最初に先生向けの機能・操作説明会を行います。その後で、児童にiPadを手渡し、やるKeyの操作方法を知ってもらう最初の授業で、児童向けの説明をサポートします。
 今回は、福生市福生第三小学校で1月7日に行なった先生説明会と、1月13日に行なった児童説明会の様子をレポートします。

先生向け説明会(2016年1月7日)

 やるKeyの先生向け説明会は、実証研究の協力校を訪問して、クラス担任の先生方、算数の教科主任の先生方、校長先生をはじめ管理職の先生方を対象に行なっています。
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 説明会の内容は、大きく4つに分かれています。「やるKeyの概説」「児童としてやるKey操作体験」「先生としての機能の体験」「授業の中でどのように使えるのかのディスカッション・質疑応答」です。児童の目線で使っていただくことで、実際の授業の中にどうやって取り入れるのかを考えてもらうことを目指しています。また、先生向けの機能を使ってどう見えるのかを体験してもらうことで、授業で使ったときにどのような教科指導ができるのかを考えてもらうことを目指しています。それらを経て、最後にディスカッションをしてもらい、授業での導入準備を具体的に進めていきます。

 やるKeyの特徴である3つの機能、「レコメンド機能」「目標設定・確認機能」「履歴確認機能」についても説明をします。特徴を理解していただいたうえで、授業でどう使うかという先生方のノウハウと融合することを目指しているからです。
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 先生向けの説明会が終わると、先生方とどのように授業の中でiPadを渡すか、どのように説明するか、最初はどの単元を児童に学んでもらうか、ということを打ち合わせします。そこまで準備をしたうえで、児童向け説明をする授業を迎えます。

児童向け説明授業(2016年1月13日)

 児童向けの説明授業では、通常の時間割のなかで、やるKeyの説明会の時間をとっていただきます。最初に先生の方から、iPadの使い方や注意事項などを説明していただきます。その後で、やるKeyのスタッフが説明を行います。学校によって、どのくらいの割合を先生が説明するか、というのは変えています。
 このように先生と一緒に説明を行うのは、やるKeyが算数の授業をサポートするためのツールであるためです。算数の授業での練習問題としてやるKeyを使っている学校もあります。やるKeyで宿題を出し、習熟度を確認して授業の導入部分で復習をどれくらい説明するかを決めている先生もいます。
 さまざまな使い方をする先生がいらっしゃるので、その先生の説明に合わせた形で、児童向け説明をしたいと思っています。

 福生第三小学校では、3年2組の担当の鹿子木先生が、「やるKey」はいつ使えるか?やるKeyはどんなところが今までの算数の勉強と違うか、ということを児童たちに質問しながら、説明していきました。「やるKey」という名前についての説明もしてくれました。
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 児童には、「1人1人、違う問題が出るよ。算数が得意な人もいれば苦手な人もいる。わり算は得意でも、図形が苦手な人もいる。それが、みんな同じ問題で勉強するよりは、自分にあった問題がたくさん出て、練習できる方がいいでしょう?」と最初に説明します。自分だけの問題が出るから、IDとパスワードをきちんと管理しましょう、と伝えるとわかってくれます。
 目標設定の仕方を説明し、問題の解き方を説明し、習熟度を見る方法、自分のがんばりを見る方法などを説明していきます。点数が上がったこともうれしい、学習時間が伸びることもうれしい、決めた目標を達成できたこともうれしい。そして、それを先生が見てくれて、ほめてくれることがうれしい。そうした、いろいろな「学びの楽しさ」に気づくきっかけを用意してあるのだ、ということを伝えたいと思っています。

 学校での実証研究を積み重ね、今後も開発を進めていきたいと考えています。

(為田)