教育ICTリサーチ ブログ

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同志社中学校 授業レポート No.1(2017年10月19日)

 2017年10月19日に、同志社中学校を訪問し、反田任 先生の英語の授業(中学1年生)を見学しました。同志社中学校ではiPad miniを一人1台もっていて、授業内で活用をしています。また、黒板にはプロジェクタが備え付けられていて、多くの先生方がプロジェクタを利用して授業をしています。
 No.1では、プロジェクタとiPad miniを活用しての、教材の提示と発音の練習の様子を紹介します。

教材データはプロジェクタで投影&Edmodoで共有

 この日の反田先生の授業の最初は、人称代名詞のテストでした。テストをしたあとで、データを用いてみんなで「I, my, me…」と復唱し、人称代名詞の復習をしていました。
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 このときにプロジェクタで投影していた教材データは、Edmodoでも共有されているので、iPad miniの画面上でも復習することができます。この日の小テストの前に、自分のiPad miniで教材を見て復習をしている生徒もいました。
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iOSの音声入力で発音を練習

 小テストとその復習が終わったあとは、教科書本文の音読をしました。反田先生は、ここでも、iPad miniを使います。その手順を紹介します。

  1. 最初にiPad miniの言語環境を英語に変更します。「設定」を押して、「一般」→「言語と地域」を選びます。「iPadの使用言語」を日本語からEnglishに変更します。
  2. メモ帳(英語環境だとNotesになります)を開き、キーボードのところに表示されているマイクのボタンを押して音声入力モードにし、本文をマイクに向かって読みます。
  3. 画面に生徒の読んだ教科書本文が表示されるので、きちんと読めているかを確認します。

 固有名詞の認識は難しかったようですが、それ以外の部分では多くの生徒がきちんと発音を認識されていたようでした。
 反田先生は、「速く言う必要はないよ」ということを生徒たちに言っていました。きちんと認識される、きちんと聞こえる英語を話すようにしましょう、ということが主目的となっています。
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 発音を練習している間、反田先生は机間指導を行っていました。一人ひとりの発音がどのようにiPad miniに認識されているかを見ることができるため、どの単語の発音を指導すればよいかということが明確になっているように思いました。
 例えば、「her」という単語が「ha」と認識されてしまう生徒がいたのですが、その生徒に対して、「her」の発音の仕方を「少し舌をひいてごらん」と反田先生がアドバイスしたら、見事に「her」と認識される場面がありました。こうして発音が実際に良くなったという実感を生徒が持つことができるのは、非常にいいことだと思いました。発音一つですが、一人1台のICTがあるからこそ、成果が出たケースだと思います。こうした環境を作れるのは、ICTの良さだと思います。
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 生徒が一人1台iPad miniを持っているからこそ、音声認識機能を使って本文を読む練習を個別にできるようになります。生徒一人ひとりの発音が認識されて表示をされるからこそ、先生の指導も個別にできるようになります。

 中学生の英語だと、教科書本文を“文字”で読み、それをiPad miniが認識して“文字”で表示するため、読んだ“文字”と表示された“文字”が同じかどうかで、自己評価ができるのも非常にいいと思いました。
 小学校の外国語活動では、このように“文字”(というか文章)を読んで、それを認識するということができないし、認識された文章を“文字”で表示するということもできないので、この方法を小学校の英語で使うためには、何らかの工夫が必要だと感じました。

 No.2に続きます。

(為田)