教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

こどもがおとなに教えるMinecraftの会・後編(2015年8月19日)

Minecraftって学校でやるならどうやるだろう?

 8月19日にVilling Venture Partners(渋谷区南青山)で行なわれた、「こどもがおとなに教えるMinecraftの会」に参加してきました。前編でも報告したように、非常に楽しみました。blog.ict-in-education.jp

 では「教育分野、とくに学校ではどうやって使えるだろうか」と考えてみました。Minecraftは、Microsoftが2014年に買収しています。そして、「Minecraft in education」というサイトを立ち上げています。
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www.youtube.com

 先生方が教室で使っている事例などが多く紹介されているのかな?と思って見に行ったのですが、まだあまり投稿もされていません。6月にスタートをしているのですが、9月からの新学期でいろいろと動いていくのでしょうか。ウォッチしていこうと思います。

自分ならばどう教えるだろう?

 もし、自分が日本でやるならば、2つの導入の方法は比較的すぐにできるかな、と思いました。

  • 完全に自由にプレイしてもらうために、クラブ活動で行う
    • Minecraftの良さは、「自由なところ」だと思いました。だとすると、きっと教室でやると「やりたい方向」がバラバラになるだろう。
    • 「やりたい方向」がバラバラになると、それに対応する方法もバラバラになり、結果的に先生が何人いても足りない、ということになるのではないか。
    • 創造的思考を育てることを学習目標とするのであれば、「やりたい方向」がバラバラになることを許容しなければ、そもそもMinecraftをプレイするのがおもしろくなくなる。
    • 自由に、いくらでも時間を使ってかまわない環境を作って、「マイクラ大好き!」な児童生徒のコミュニティ内で切磋琢磨するようにすることで、創造的思考を伸ばしていける。
  • 15分や20分くらいで完成するミッションを遂行する活動を行う
    • 授業の中でやるとするならば、ある程度のミッションを遂行する活動を設定する。
    • 例えば、「ベッドを2個作る」のように直接的なもの
    • 「地下室を作るための準備としてやって置かなければならないことを考える」のように自分なりに考えなければいけないもの。
    • グループでやっても、個人でやってもいい。
    • 先にミッションを遂行した子が、みんなに教えてあげるような設計にする。

wikiでのまとめもあります(英語)

 調べていくと、MinecraftEdu wikiというサイトがあり、そこでは普通教科と組み合わせている事例もあるようです。(「Examples by Subject」で読むことができます)
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 このあたりも、チェックをしていきたいと思います。MicrosoftMinecraftをどんなふうに文教市場に持ってくるのかも、非常に興味があります。引き続きチェックをしていきたいと思いました。

(追記)海外事例「Minecraft in a Humanities Classroom」

 と、記事をアップしたら1時間くらいで、松永正樹先生(コミュニケーション学博士)からコメントをFacebookページにいただきました。

 こちら、海外の事例ですがご参考になりますでしょうか。グループに分かれて、それぞれが担当の宗教施設をつくり、かつ、その宗教の儀式や規範にのっとったルールで施設内にゲームを組み込んで、最後は家族や友人を招いてそれをプレイしてもらう、という建てつけです。つくる&説明するの二段階で子どもたちがそれぞれの宗教についての理解を深めるのが学習目標。

vimeo.com

 非常におもしろいな、と思いました。ただ宗教の特徴をノートに書いていく、というよりは、建築の意図だとかそれが教義や信仰の仕方とどう結びついているかなど、ディスカッションできそうな気がしました。


(為田)