教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

ICT×美術教育 #11: モチーフをいろんな視点から写真撮影し、視点によってパースが異なることを説明

 フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。

 今回は、描く人の視点によって、モチーフのパースが異なることを、写真とPowerPointを使って説明する方法を紹介します。

 デッサンにおいては、描くときの視点を動かさずに維持することが重要です。なぜなら、少しでも視点がずれてしまうと、モチーフのパースが狂ってしまい、形がおかしくなってしまうからです。
 事前にモチーフの写真を視点を変えて撮影しておき、視点によってパースが異なることを説明する教材を作ってみましょう。

 全体的な作業としては、以下の3つとなります。

  1. モチーフを視点を変えて写真を撮る。視点の高さによる違いと、視点の横の位置による違いの両方を撮影しておくとよい。
  2. 撮った写真を、PowerPointのスライドに1枚ずつ挿入する。視点の高さが少しずつずれていくように、スライドに挿入する。
  3. 輪郭を色付きの太線で強調して、形の違いをわかりやすくする。1つ前のスライドの輪郭線もコピー・ペーストして配置して、形がどれだけ違うのかをわかりやすくする。


 実際に制作してみましょう。高さによる違いで撮影した写真を使います。
 まずは、上面だけが見える視点の写真から、順にPowerPointのスライドに貼り付けていきましょう。輪郭を色付きの太線で強調しています。
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 そこから、徐々に視点の高さを低くしていきましょう。1つ前のスライドの輪郭線もコピー・ペーストして配置して、形がどれだけ違うのかをわかりやすくする。
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 輪郭線の色を変えていくことで、パースが異なることがわかりやすくなります。
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 最後に、側面だけが見える視点にしましょう。
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 描いている内に、疲れてしまったり、集中しすぎてしまったりすると、猫背になってしまい、視点の高さがいつの間にか変わってしまうことがよくあるので、そのこともあわせて生徒たちに注意するように伝えてあげるといいと思います。
 PowerPointのスライド機能を使うことで、視点の異なる写真が瞬時に切り替えることができるので、形が異なっていることが、わかりやすくなるかと思います。また、書き込みをして説明することで、どこをポイントとして見るべきなのかがわかりやすく説明できるかと思います。

(前田)