2016年1月16日付の日本経済新聞 文化面で「ドキュメンタリー番組を学術利用」という記事が掲載されていました。
ドキュメンタリーを中心としたテレビ番組を研究や教育に生かそうとする動きが広がっている。大学とテレビ局が組んでアーカイブ化を進めたり、制作者と学生らが語り合う会を開いたり。テレビは生活に密着してきた「時代の証言者」でもあり、その蓄積に注目が集まる。
ドキュメンタリー番組は、世相をテーマに伝えている物が多いのと、映像の力で「考えさせる」ことができるのではないかと思っています。記事中に紹介されていた、日本テレビとNHKの動きを以下にメモします。
- 日本テレビと東京大学は昨年、ドキュメンタリー番組「NNNドキュメント」の活用に向けて、アーカイブ化に乗り出した。
- NHKは2010年から「学術利用トライアル」として研究者らを対象にテーマを公募。採択されれば保存するテレビやラジオの番組約65万本の中から自由に閲覧できる。
ドキュメンタリー番組を大学で活かす、というのがこの記事では紹介されていますが、初等中等教育でも使えるようになるといいな、と思います。NHK for Schoolの試みなど、とてもよいと思っています。反転授業の最初の一歩として、「この番組をNHK for Schoolで見てきてね」と伝えて、教室でディスカッションするなど、スモールステップで挑戦できるのではないかな、と思います。
www.nhk.or.jp
NHK for Schoolは歴史ドキュメンタリーなどもどんどん増えてきていますので、この方向でNHKスペシャルとかまで収録してほしいです。良質なエンターテイメントは、学びの入口になり得ると思いますので、NHKのコンテンツ制作力に非常に期待しております。
そういえば、大河ドラマ「真田丸」の地図は、ゲーム「信長の野望」を作ったシブサワ・コウさんが監修で入っています。こうした越境コラボレーションが、どんどん教育業界に入ってくるといいな、と思います。
matome.naver.jp
(為田)