教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

Kids Creator’s Studio「未来の創り手」成果報告会 レポート No.1(2018年3月27日)

 2018年3月27日に、大崎ゲートシティホールにて、Kids Creator’s Studio「未来の創り手」成果報告会(アドビ システムズ 株式会社と株式会社CA Tech Kids 共催)が開催されました。
 Kids Creator’s Studioとはアドビ システムズ 株式会社と株式会社CA Tech Kidsが協力して実施した、約半年間・計100時間にわたる小学生向けクリエイター教育のスタディプログラムで、選考を通過した5名を奨学生として採択しています。2017年10月からSwift言語を使ったプログラミング学習をしています。また、プログラミング言語以外にも、プロのデザイナーを講師に招いた特別講義を実施しています。カリキュラムの中では、アドビが提供するIllustratorPhotoshopなどのクリエイティブツールを使う機会もありました。
f:id:ict_in_education:20180430212804j:plain

 今回の「未来の創り手」成果報告会では、Kids Creator’s Studioで学ぶ5人の奨学生のプレゼンテーションが行われます。


 プレゼンテーションに先立ち、株式会社CA Tech Kidsの代表取締役社長 上野朝大 さんのスピーチがありました。CA Tech Kidsは、2013年に設立された、小学生にプログラミング教育を専門に行う会社で、Tech Kids Schoolという小学生向けのプログラミングスクールを運営しています。Tech Kids Schoolは、全国に8つの教室があり、小学校1年生から6年生まで、1,000人くらいの子どもたちが学んでいます。授業は毎週2時間、年間40回。Tech Kids Schoolでは、iPhoneアプリ、3Dなどを題材に本格的なプログラミングを学んでいるそうです。
 「ものを作る」楽しさとスキルアップというところを突き詰めるためには、ある程度の頻度と回数がなければいけないと思いますし、こうして密度が濃い学びの場を用意できるのは、民間教育機関ならではだと思います。
f:id:ict_in_education:20180430212915j:plain

 上野さんは、育てたい人材像として「テクノロジーを武器として自らのアイデアを実現し、社会に能動的にはたらきかける人」と言っていました。「ちょっと触って楽しかったな、おしまい」「ちょっとロボットを動かして楽しかったな、おしまい」ということではなく、実際に企画書を作って、プログラミングをして、完成したアプリをApp Storeでリリースする、ということをしています。こうしたところからも、社会と繋がっているスクールだということがわかります。上野さんは、「App Storeで、“CA Tech Kids”と検索してみると、子どもたちが作ったアプリがたくさん表示されます」と言っていました。こうした経験を通じて、「自分の力で何かを生み出す」という経験をしていく、そうした場になっていると思いました。
f:id:ict_in_education:20180430213050p:plain:w400


 Tech Kids Schoolでのこうした学びを通じて、子どもたちからは、「ゲームはするものではなく、作るもの」「素材もネットにあるものを使うのではなく、自分で作りたい」という言葉が聞かれるようになってきたそうです。そこで、Kids Creator's Studioが生まれました。Kids Creator's Studioでは、次世代のクリエイターを育てることを目指して、プログラミングだけでなく、デザインも学ぶそうです。
 デザインについては、サイバーエージェントのチーフデザイナーに講師を務めてもらい、デザインの役割や色の使い方などについての講義を実施したそうです。ユーザーインターフェースのデザインについては、Adobe XDを使って、作っています。
f:id:ict_in_education:20180430213125j:plain

 このあと、5人の小学生がプレゼンテーションを行ったのですが、上野さんは、「この5人がスペシャルな5人ではないと思う。しかるべき機会を与えられて、しかるべきツールを使えば、こんなことができる。日本全国の小学生が、こうしたことができる」と言っていました。

 No.2では、5人の小学生のプレゼンテーションをレポートします。
blog.ict-in-education.jp


(為田)