教育ICTリサーチ ブログ

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授業で使えるかも?:内戦が続くシリアから避難した体験を元にしたアドベンチャーゲーム「Path Out」

 Ludix Lab*1の藤本徹先生が、Facebookで紹介していた、4Gamer.netで、内戦が続くシリアから避難した体験を元にしたアドベンチャーゲーム,「Path Out」。作者はどのような思いを込めて,この作品を作ったのかを読みました。
www.4gamer.net

 紹介されているゲームは、「Path Out」。「Path Out」は、作者が内戦の真っ只中にあったシリアからトルコへと逃げる、危険な旅をテーマとしたゲームだそうです。
 作者のAbdullah Karamさんのインタビューが、予告編のムービーで見ることができます。
www.youtube.com

 ゲームはRPG調になっています。ゲームで遊びながら、その背景について知ることができるかもしれません。言語は英語なので、英語の学習にも有益かもしれません。
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 YouTubeで関連する動画を見てみると、「comment clip」と書かれたものがあり、見てみるとゲーム画面に作者のコメントが入るようになっています。

www.youtube.com

www.youtube.com

 ゲームにコメントを拡張することで、いろいろなことを知るきっかけになる。まったくシリアに興味を持たなかった人たちが、ゲームというエンターテイメントをきっかけにして、興味を持つかもしれない、そういう可能性がここにはあるように思います。
 作者のKaramさんは、記事のなかで、「いわゆる,シリアスゲームとは少し違う」と言っていますが、シリアスゲームのことも合わせて教材化ができないかを考えてみるといいように思いました。
www.4gamer.net


(為田)

*1:Ludix Labは、ゲームと学習に関する研究・開発・実践を支える学術的な研究基盤としての役割を担い、この分野の研究者、開発者、実践者のコミュニティ形成を支援するための活動を行っているグループ。