教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使えるかも:子どもに伝える「パソコンのあつかいかた」(Lenovoの動画と自分の授業と)

 YouTubeで、Lenovoが「1 パソコンのあつかいかた【レノボ・ジャパン】」という動画をアップしたとのことで、見てみました。「パソコンをたたかない」「パソコンをふまない」など、非常に基本的なところから説明をしていました。そんなに初歩的な注意が必要でしょうか?と思いつつ、小学校の低学年の児童も情報端末を使うことを考えると、こうした表現も必要なのかもしれません。
youtu.be

 弊社フューチャーインスティテュートが淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで教えている、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」では、1年生の最初の授業のときに、「楽しそうだなー。がんばるぞー。」と思ってもらえるようにしようと思って、次のようなスライドを見せています。
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 「難しそう…」「よくわかんない」と思われないようにしています。あと、コンピュータは「ていねいに」さえ使えば、いきなり壊れたりはしないから、いろいろやってみていいよ、と言っています。「変なふうにしちゃいけないからさわらないようにしよう」というふうになってしまうと、「変になっちゃった。先生におこられるから何も言わないでおこう」となってしまい、コンピュータを道具として使うという方向から逆行してしまうこともあると思います。それが最も避けたいことなので、「どんどん使っていいよ。ただし、ていねいに使ってね」と伝えています。

 Lenovoのこうした動画の伝え方、僕のやっているスライドの伝え方、どちらが正解というのではなく、こうしたさまざまな伝え方で、子どもたちの最初のデジタルとの出会いはいろいろな形になると思うので、参考になればと思います。
 ちなみに、僕が教えている1年生たちは、コンピュータをていねいに使いつつ、どんどんやりたいことをやっていて、間違いも失敗もたくさんしています。教えていないツールを使っても、全然かまいません。どんどん使ってくれています。そのぶん、「話を聞く」というところがいちばん難しいかな…とは思っていますが、コンピュータが彼らの思考や表現の道具になるように、お手伝いをしていきたいと思います。

(為田)