教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

森村学園初等部 授業レポート No.3(2021年5月31日)

 2021年5月31日に、森村学園初等部を訪問し、齊藤翔太 先生が担当する5年生の社会科の授業を見学させていただきました。今回のテーマは、「地方の産業と社会問題」でした。班ごとに関東地方、近畿地方と地域を分担し、その地方と産業・社会問題の結びつきを考えてプレゼンテーションを行うという授業でした。
f:id:ict_in_education:20210609124926j:plain

 2回前の授業で公開リハーサルを行っていて、その様子をみんなで見て、前回の授業でGoogleドキュメントで班ごとに公開リハーサルの反省シートを作っていました。この単元の最初に、NHKの「しまった」を見ているので、「調べる」「まとめる」「伝える」のカテゴリー分けがしてあり、それぞれの項目に分けて反省が書かれていました。
f:id:ict_in_education:20210609125009j:plain

 みんなで共有している反省シートの中に書かれていたものを含めて、齊藤先生が「スライドあるある」を紹介しました。「字ばっかり」「ハイライトが多い」「コピペだけしてあって、習っていない漢字があったり、読めるけど意味がわからない」などなど、プレゼンテーションのときに陥りがちな失敗について紹介していました。
f:id:ict_in_education:20210609125047j:plain

 今回の授業で準備は終了になるということで、班ごとに作った反省シートと斎藤先生が紹介した「スライドあるある」を参考にしながら、発表用のGoogleスライドの手直しをしていました。
 Googleスライドのコメント機能を使っているので、「この写真、いる?」「ここ、読みにくい」などのコメントを入れ、それに対するディスカッションもコメント内で行っていました。コメント機能が活用されることで、自席で自分のiPadから班活動をすることができていました。
 一方で、言葉で伝えたほうがいいこともあるので、そういった部分は班長さんが動いて、言葉で伝える場面もありました。
f:id:ict_in_education:20210609125126j:plain

 Googleクラスルームで、公開リハーサルの様子を見ることができるようになっていました。イヤホンは個人持ちでしたが、一人のiPadのイヤホン端子から分岐させるツールもありました(マルチイヤホンスプリッター、というそうです)。グループのメンバー全員で同時に聴きたいときなどに便利だと思いました。こうしたちょっとした小技も、日々iPadを使い続けているからこそ出てくるものだと思いました。
f:id:ict_in_education:20210609125216j:plain

 No.4に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)