教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

書籍ご紹介:『教育は何を評価してきたのか』

 本田由紀 先生の『教育は何を評価してきたのか』を読みました。いつも見えている世界を揺さぶってくれる本でした。

 「能力」「資質」「態度」という言葉に注目し、戦前から現在までの日本の教育言説を分析していく本です。この3つの言葉は、学習指導要領のなかでも見られますし、学校で先生方とお話をしていてもよく出てくる言葉です。新しい学習指導要領が施行される過程では、さまざまな先生方がこの3つの言葉について語るのを聴いてきたのですが、それとは少し違った角度からの分析を読むことができました。
 こうしていつもとは違う角度から読むのも大事だと感じています。学校の先生方に、この本を読んでどんなことを感じたのか伺ってみたいです。

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 東京大学教員の著作を著者自らが語る広場「UTokyo BiblioPlaza」で、本田先生のコメントと、さまざまなところで取り上げられている書評へのリンクが貼られています。こちらも参考になると思います。
www.u-tokyo.ac.jp

(為田)