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【ニュース】日刊工業新聞「AIで生徒の学力アップ!凸版印刷、電子教材で個別答案を解析」(2016年5月30日)

為田が開発に参画している、凸版印刷の算数のアダプティブラーニングシステム「やるKey」についてのエントリーです。

 2016年5月30日付の日刊工業新聞で、凸版印刷アダプティブ学習サービス「やるKey」が紹介されました。
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 その後、5月31日には、NewsPicksにも取り上げられ、多くの方にPickしてもらっています。コメントも多くいただき、「そうそう」と思っているものも、「そういうふうにも思ってしまうかもなあ」と思うものもあり、非常に勉強になります。
 以下は、NewsPicksの方でリンクされているページです。

 凸版印刷人工知能(AI)などの技術を活用して生徒一人ひとりに合わせた問題を出題する電子教材「やるkey(やるキー)」を開発した。学校の宿題として取り組ませることで、先生はクラス一人ひとりの理解度を一覧してから授業に臨める。小学校3―6年生の算数の教材として2017年度春に発売する。17年度の教材の入札に参加する。


 生徒が問題を解くと間違え方に応じて、それを補う問題を出題する。例えば「14個のリンゴを3人で分けるときの余りはいくつか」という問題では、かけ算の3の段を覚えていない、割り算がわからない、余りの概念がわからないなどのポイントがある。間違え方や解答履歴を解析して、なぜ間違えたかを突き止められる。


AIで生徒の学力アップ!凸版印刷、電子教材で個別答案を解析|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社


 記事のトップ見出しになっている「AIで生徒の理解度向上」については、何をAIと捉えるかにもよると思うのですが、開発に関わっている人間としては、やるKeyのコアは、AIというより算数の問題をわかりやすいように教えるためのノウハウと、それを児童一人一人にアダプティブに出題するアルゴリズムだと思っています。
 そして、NewsPicksのコメントの中でもいくつかありましたが、今まで先生方が一生懸命していた出題・採点というところをある程度まで肩代わりすることにより、先生にしかできない児童の様子を見て、声をかけるというところに、より注力してもらいたい、ということが主眼です。

 もちろん、多くの先生方に使っていただくことで、ビッグデータが蓄積され、「教科書がより良くなる」「先生方の授業設計がより良くなる」ことは期待しています。
newswitch.jp


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 やるKeyについては、先日の教育ITソリューションEXPO(EDIX)において、「やるKeyでできること、やるKeyが変えること」というタイトルでミニセミナーを行いましたので、より詳細に知りたい方は、こちらもお読みいただければと思います。
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