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西武学園文理小学校 プログラミング教室 レポート No.2 (2019年1月8日)

 2019年1月8日に、西武学園文理小学校で行われたプログラミング教室を見学しました。このプログラミング教室は、西武学園文理高校 理数科1年生を講師として、小学校5年生を対象に行われました。高校生たちの作ったロボットを見たあと、いよいよ小学生たちに課題が与えられます。

小学生が「ゆうえんちの乗り物」を制作

 いよいよプログラミング教室は、小学生による制作に入ります。テーマは「ゆうえんちの乗り物」です。ブロックを組み立てて、プログラミングで動くようにして、さらにみんなに説明するためのプレゼンテーションの準備まで、60分間で行います。
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 制作が始まると、各グループで、高校生が「何、作りたい?」と小学生たちに訊いています。小学生からは、観覧車、ジェットコースター、バイキング、お化け屋敷、などさまざまなアイデアが出てきました。
 「何を作るか」から考えるのがいいのか、それともKOOVでどんな動きができるのかを知ったうえで「この動きを使って何かできないか」から考えるのがいいのか、どちらの方向から考えるのもありかもしれないと思いました。今回は、短時間でのプログラミング教室だったので、ほとんどのグループが「何を作るか」から考えていたようでした。
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 いくつかのグループは、造形、土台部分、観覧車部分、プログラミング、というふうに役割分担をしていました。ついつい組み立てるのが楽しくて時間が経ってしまうのですが、高校生が、「今日の目的は乗り物作りじゃなくて、プログラミングだから、あまり時間をかけすぎないでね」と言っていました。
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 制作をスタートして25分くらいすると、少しずつプログラミングへ進むグループも出てきました。「こうやったらおもしろいんじゃない?」「こうしたらどう?」「うまくいった!」みたいなものを、小学生と高校生のグループで頭を近づけて考えるのはとても楽しそうです。
 例えば、観覧車を作っているグループは、観覧車をモーターを使って回していました。実際に回してみると、少しスピードが速すぎたようで、「これじゃ速くない?」「じゃあ、どうすればいい?」と考えを出し合っていました。そうした状況をどれくらい作り出せるかが、このプログラミング教室の大切なところだろうと感じました。
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作品紹介プレゼンテーション

 最後に、それぞれのグループで作った遊園地の乗り物を紹介するプレゼンテーションを行いました。実際に乗り物を動かしたときに、会場全体から「おー!」という声があがりました。自分たちで企画し、組み立てて、プログラミングして動く様子を目の当たりにしたのでとても盛り上がりました。
 プレゼンテーションの中では、自分たちで「どういうプログラムを書いたのか」を説明してくれているグループもありました。どういう工夫をプログラムの中に入れたのかとか、そうしたことをみんなで共有できると、「次のときには使ってみよう」というふうに広がっていくと思いました。このあたりは、数学の証明問題をみんなで共有したりするのと同じなので、高校生たちが見本をどんどん小学生に見せてあげれば、よりレベルアップしていくように思いました。
 最後に、各グループが作った遊園地の乗り物を模造紙の上に配置して遊園地が完成しました。一斉に動くと楽しそうな遊園地ができました。
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まとめ

 このプログラミング教室は、最初のアイスブレイクから最後のプレゼンテーションまでの司会と、各グループでの小学生たちのサポートまで、すべて高校生たちが行っていました。こうして小学生と高校生が、一緒に活動できるのは、一貫教育を行っている学校ならではだと感じます。
 何年か経つと、今度は今日参加した小学生たちが、今度は高校生になってこのプログラミング教室を運営する側に回るようになると思います。年を重ねるごとに、クオリティが上がっていくのではないかと思います。ぜひ、継続されていくといいと思いました。

(為田)