教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

戸田市小・中学校児童生徒プレゼンテーション大会 レポート(2022年1月22日)

 2022年1月22日に、戸田市小・中学校児童生徒プレゼンテーション大会が開催されました。新型コロナウイルス感染症対策として、今年度もオンライン開催となり、自宅から参加させていただきました。
f:id:ict_in_education:20220125104329p:plain

 今年度は、「PBL(Project Based Learning=課題解決型学習)」の授業で実践してきた取り組みを踏まえて、「大会の観覧者に具体的に行動して欲しいこと」のプレゼンテーションが行われました。今年度も審査員として、事前に戸田市内の小中学校の児童生徒の代表者たちが収録したプレゼンテーション動画を見せてもらって、戸田市教育委員会が作成したルーブリックにそって、Googleスプレッドシートで評価をしていきました。

 小学生、中学生のプレゼンテーションを見ていて、一人1台のChromebookを道具として使いこなしていると感じました。プレゼンテーションをするときに提示するスライドショーは、これまでも作られていましたが、それ以外にもGoogleフォームを使ってアンケートをとって結果をまとめたり、アイデアを考えるだけでなく3Dプリンターで実際に制作して配布してみる、ということを子どもたちができるようになってきています。企業の方へのインタビューをオンライン会議で行っているグループもありました。それ以外にも、行動を変える気づきを得てもらうために、プログラミングのスキルを活かしてゲームを作って遊んでもらっているグループもありました。また、プロジェクトのクラウドファンディングをするグループもありました。
 こうしてICTを活用して、考えたことを実際にやってみることこそが大事だと思います。学校に配備されたICTを、学校の外と繋がる道具として使えるようになってきていると感じました。

 一方で、僕のルーブリックでの評価では、「論理性」に関わるところと、「共感性」に関わるところは、少し評価が低くなっていました。
 自分たちで見つけた課題とその解決方法の間に明確な関係があるか、「これで解決する?」と何度も考え直したか。アンケートの結果や検索の結果を見て、「これ、本当かな?」と何度も考えたか。スライドに書いた文章を、何度も何度も読み直して推敲してみたか。実は、こういう部分も、ICTを活用することで大きく効果がある部分だと思います。ICTの本当に基礎の基礎の部分ではありますが、この部分こそが学校で先生が指導するからこそ向上していく部分ではないかと思っています。

 年々、戸田市のこのプレゼンテーション大会を見せていただいての、子どもたちと先生方への期待は大きくなってきてしまっていますが、確実に成果は出ていると思っています。一人1台の情報端末を武器として活用していける子どもたちがどんどん増えていくといいと思っていますし、そのお手伝いをしていきたいと思います。

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

(為田)