2019年1月8日に、西武学園文理小学校で行われたプログラミング教室を見学しました。このプログラミング教室は、西武学園文理高校 理数科1年生を講師として、小学校5年生を対象に行われました。
高校生たちは、夏に海外研修旅行の一環として米国NASAへ行き、そのときに近くの小学校で同じように英語でプログラミングを教える予定だそうです。今回のこのプログラミング教室は、そのためのリハーサルも兼ねているとのことでした。プログラミング教室のすべての進行は高校生たちが行っていました。テーブルごとにグループに分かれて、高校生が楽しく学べる雰囲気を作っていく様子がすばらしかったです。
小学生の方から見ると、5学年上の先輩たちによって教えてもらうことにより、「将来の自分の姿と重ね合わせることができること、また年齢が近いので質問しやすい環境であること、このナナメの関係がいい効果をもたらしている」と、企画した西武学園文理小学校の永嶋稔久 先生がおっしゃっていました。
高校生によるデモンストレーション
今回のプログラミング教室では、KOOVを使っていました。高校生たちがグループごとに事前にKOOVを組み立てて、自分たちで組んだプログラムで動かしていました。それぞれのグループが別々のロボットを用意していて、なかにはセンサーを使っているロボットもありました。
こうして、最初に見せるものによって、小学生たちに思考のスタート地点を設定することができるので、ここで見せる作品は大事だな、と感じました。
ロボットだけでなく、小学生たちに説明するためのスライドショーも、それぞれのグループが作っていました。
プログラミングの画面を見ていた小学生から、「これ、4年生のときに情報の授業でやった」という声が聞こえてきました。小学校の情報の時間のなかで、Hour of Codeをやっているので、そこでの様子を覚えていたのだと思います。こうして、プログラミング教育を少しではありますが入れているのが、きちんと成果が出ているように思えました。
高校生たちが作ってきてくれたロボットは、小学生たちのモデルとなる役割を果たして、
どんなふうに動くかをデモンストレーションしたあとで、最初の小さなブロックへと分解していました。テーブルの上はカラフルなKOOVのブロックでいっぱいになりました。
No.2に続きます。
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(為田)