2021年3月28日に、掛川教育フェス2021に参加させていただきました。掛川教育フェス2021は、野中潤 先生(都留文科大学)と、吉川牧人 先生(静岡県立掛川西高等学校)が共同リーダーを務めますGEG Fujiと、掛川に本社を置くエンジニア派遣会社である株式会社リツアンSTCが実行委員会を作り、「新しい自分に出会え! ~ニューノーマルのその未来へ~」というテーマで、3月27日と28日に開催したイベントです(3月21日にもプレイベントを実施)。
世界の教育「アメリカとアラブでみた海外大学のリアル」
吉川先生が進行役を務め、海外大学へ進学した野地雄太さんと田村渓一郎さんが語る対談に参加しましたので、メモを公開したいと思います。
今回のテーマは、「アメリカとアラブでみた海外大学のリアル」でした。吉川先生は、「新型コロナウィルスの流行で世界が内向きになっています。そんな今だからこそ、海外大学に留学した2人に、日本と異なる文化や教育を見て感じたことを聞いてみたい」と言い、対談がスタートしました。
野地さんはアメリカのミネソタ大学、田村さんはアラブ首長国連邦のアブダビ大学の大学生で、共通点は日本の高校から直接海外大学に進学したことです。「海外大学のリアルな状況や日本のニュースとは違うリアルな海外事情を聞いていきたいと思います」と吉川先生は言います。
まずは、2人に実際の様子を聞いてみました。
- 先生方にノウハウがなかったので、アプリケーションのときは、「こういうふうに書いてください」というようなことをお願いも。
- 野地さんのあと、1年下の学年から3人の後輩が海外大学へ進学した。
- 「1人出ると変わっていくのですね…」(吉川先生)
- アメリカの大学へ進学した理由→多様性の中で学びたかったから。世界の中での立ち位置を知りたかったから。
最後にオンライン参加者から入った「自分より若い人にいま伝えたいことは何かありますか?」という質問への答えがとてもよかったと思います。
- 僕自身は興味で動いて決めてきた。「やってみます」「やりたいです」と言うことにデメリットを感じていない。「いや、でも…」と否定から入るよりは、何事も意欲をもって、興味をもって、やってみることが将来に繋がると思う。
- 日本にいると「日本の大学を受けなきゃいけない」「自分の偏差値くらいの大学に…」という固定観念があるけれど、世界には200カ国もあるし、キャンパスの数はもっと多い。意欲的にどんどんやっていけばいいと思う。
- 留学はそもそも特別な選択肢ではないと思う。学部選択みたいな感じで、大学を選ぶ、それと同時に国も選ぶ、という感じ。
- それぞれの国にあう/あわないはあるだろうし、日本の大学だけにこだわらなくても、自分にベストフィットする大学があると思う。日本か海外か、というのではなく、すべて選択肢をフラットに見て選択するのがいいと思う。
- 帰国子女だからとか、海外経験があるから、というのではなく、限界を作らずにどんどん挑戦していけばいいと思っている。
新型コロナウィルスへの対策でオンライン授業が増えてきて、より広い選択肢を見ている中学生・高校生たちは増えてきているのかもしれないと思いました。また、途中で吉川先生が言っていたように、「最初の1人が出れば、そのあとにどんどん続いてくるのかもしれない」というのは、たしかにそうかも知れないと思いました。進学校では、海外大学が選択肢に入り始めているのかもしれません。
対談の様子は、YouTubeでアーカイブとして公開されています。
No.3に続きます。
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(為田)