教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

MetaMoji 学校向け製品で授業をどうするか考えた(2014年11月12日)

  MetaMojiの学校向け授業支援アプリ「MetaMoJi Share for ClassRoom」の発表会に参加してきました。MetaMoji Share for ClassRoomは、紙とペンのように自由自在な手書きノート機能を標準装備しているもので、文部科学省の「学びのイノベーション事業 実証研究報告(概要)」で示されているICT活用実践事例のほとんどを実施可能にするもので、2015年1月から順次発売予定です。

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 最初に、浮川社長が「MetaMoji Noteは未来のノート。開発のときから、万能ノート、未来のノートを作っているつもり」とおっしゃっていましたが、「未来のノート」としてMetaMoji Shareを教室で使うなら、どう使うかな、と先生視点で考えてみました。  

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協働学習のワークシートに使いたい

 ノートは教室での学習において、非常に大きな役割を担っているものであり、先生方も「どんなノートを書かせるか」を念頭において授業計画を作っています。だからこそ、今の紙のノートと比較して、「どの機能を特化して伸ばして、紙のノートと代替しようとしているのか」という点に関心を持って、浮川社長のプレゼンを聴きました。

 滑らかに書ける、というのはもちろんのこと、複数人数が同時にノートにアクセスシて書き込むことができる、という点を浮川社長は強調していました。「100人、200人が同時に書くことができるノートを作りたい。他の人が書いたものも全部見えるようにする。」とのことでしたので、同時にノートに書き込む協働学習に適しているかな、と感じました。

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 実際問題として、授業をやっていてグループ学習をさせたときに、それぞれにワークシートを配布して、それぞれが自分の考えをワークシートに書き、グループ内で考えをシェアして、発表する、というような活動は多く行われています。ここで、グループ内での意見を聴き合うというときに、人の意見を自分のワークシートに追記していく、ということを僕はよくやらせるのですが、それがこうして同時にノートに書き込んでいくことでどう学習効果が変わるのか、新しい発送が生れるような創発性を発揮するのか、というのは、実際に授業で使ってみたいな、と思いました。

 

教材データの準備も簡単

 既存のMicrosoft OfficeのファイルやPDFなどを教材としてそのまま使うことも可能とのことなので、今まで使っていたワークシートをそのまま使うことも可能だと思います。  グループ学習のときのワークシートとして使うのであれば、各グループの発表のときにそのグループのワークシートを表示すればいいので、使いやすいのではないかと思います。製品デモのときは、これを1台ずつのタブレットに表示していましたが、手元のタブレットに表示させないで、教室の前の大画面ディスプレイで表示して、児童生徒を前に注目させて、発表者とやりとりをさせる方がいいかな、と思いながら見ていました。

 いずれにせよ、発表データを保存することもできますし、何年も同じ単元のグループ学習のデータを蓄積することで、学校での教授方法・ノウハウの蓄積にも繋がると思います。そういった使い方をされるといいかな、と思いました。

 

学校利用に最適な手書き入力機能

 MetaMojiと言えば、手書き入力という感じ*1ですらありますが、学校向けとしては、「学年別漢字配当表」に対応させて、小学校1年生~6年生用、中学生と認識するフィルター機能が搭載されています。これによって、まだ習っていない漢字がどんどん表示されてしまうということもないのはいいな、と思いました。

 

どの学年/教科と相性がいいだろうか?

 MetaMojiのスタッフの方に「実証実験校で、よく使われた教科とか単元はありますか?」と質問したのですが、まだ実証についてはこれからの段階だということでした。でも、おそらく小学校から中学校がいいかな、と思いました。

 算数の式を展開していくプロセスをみんなでシェアして、より理解を深めたりするのがいいかな。あとは画像や地図などを配布して、それぞれに気づいた点を書いてもらうなど。これもグループでやると教え合うきっかけにもなりそうです。

 ちょっと違った使い方をするなら、総合学習の時間や修学旅行などの行事のときの学習や振り返りを、ワールドカフェ方式でやるとかもおもしろそうですね。

 このあたりの使い方を、先生方に見せてみて最低限の機能を使っていただいて、そのうえで先生たちと「この教科の、この単元でやってみたらおもしろいんじゃないだろうか?」というディスカッションをやってみたいな、と思いました。

 今回の発表は、ICTに強い先生、業界の方が多かったように思いますが、「ICTはちょっと苦手だけど、授業設計のアイデアを出すのは得意な先生」たちが、この製品を見てどんな感想を持つのか、聞いてみたいな、と思いました。

*1:もちろん、キーボードの入力もできます