2023年6月22日に常翔学園中学校・高等学校を訪問し、中村聡 先生、グリーン和代 先生が担当する中学校3年4組の「総合的学習の時間」の授業を参観させていただきました。この授業は、教育と探求社が提供する探究学習プログラム「クエストエデュケーション」を活用した、2コマ連続の授業でした。
本田宗一郎さんや村上信夫さんらの日本経済新聞に掲載された「私の履歴書」を教材として読み、9月に行われる発表に向けて5~6人グループで自分たちで選んだ人物の人生をまとめているところでした。
この日の授業では、これまで考えてきたプレゼンテーションの構成を生かす演出を考えます。チームで協力して、自分たちらしい演出表現を考えていきます。これまでに調べてきたことや、みんなで書き込んできたワークシートやメモなどを広げて演出を考えていきます。
「何を伝えたいか」をグループで明確にして、それを聞き手にプレゼンテーションで伝えられるように演出を考えていきます。グループごとにロイロノートの共有ノートでストーリーの流れを考えて、絵コンテを作成していました。
クエストエデュケーションには、毎年一回開催される「クエストカップ」という全国大会にあたるイベントがあります。このクエストカップで過去に常翔学園がグランプリをとったときのプレゼンテーションの様子を、授業の最初に動画でみんなで見てみました。
こうして動画でグランプリをとったプレゼンテーションを見ることで、目指すものを共有できます。先輩たちの残していったものを教材として活用して、プレゼンテーションの到達点をイメージしてもらい、さらに高みを目指すところからスタートが切れるのは、学校で継続的にカリキュラムに取り組んでいるからこそだと思います。
No.4に続きます。
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(為田)