教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするために、現場目線での情報発信をしていきたいと思います。

教育コンサルタント 佐藤靖泰 転職1周年記念エッセイ

 フューチャーインスティテュート株式会社 教育コンサルタントの佐藤靖泰です。
 この令和元年6月18日で、入社して丸一年が経ちました。
 はじめに、これまでの間お世話になりました関係各位に、心から御礼申し上げます。

 昨年の6月15日に宮城県教育庁から退職辞令をいただき、その足でフューチャーインスティテュート株式会社に入社しました。平成4年から小学校の教員として算数科、ICT活用、情報教育を中心に実践してきました。その中では、宮城県総合教育センターの長期研修員、指導主事、宮城教育大学教職大学院などで学ぶ機会をいただきました。大学の研究者との出会いや学会での発表、雑誌や書籍の執筆を通して、小学校教員として現場で実践したことを様々な視点から振り返り、10年後20年後の学び舎としての学校の在り方や子どもたちの学び、教員の学びについて、私なりに深く考えることが多くありました。自分の今後のキャリアステージやライフスタイル、年齢などを考え、でも、悶々と過ごしていても物事は動かないと思い「えい、やっ!」という気持ちで職を転じました。いわゆる民間企業で働いたことのない私にとって「世の中の常識」は分からないことだらけでした(今でも分からないことだらけ)が、弊社代表の為田をはじめ、教員時代からお付き合いいただいていたみなさんとの交流が続いていること、暖かくご支援いただいていることで、とても楽しく充実した時間を過ごすことができています。

 この1年間では、たくさんの学校や教育委員会に伺い、研修会講師だけでなく、今後の教育改革やICT整備に関連してご説明させていただく機会がありました。活動の拠点としている東北では、在住の宮城はもちろん岩手、山形、福島の13市町に訪問しました。複数回訪問させていただいた市町も多く、関東では東京でも研修会講師をさせていただきました。宮城県内の小学校では、情報モラルとプログラミングについて授業実践もさせていただきました。教材研究や指導計画作成をする時間も確保でき、子どもたちにも先生方にも喜んで学んでもらえるようにと考えることができました。
 他にも、プログラミング教育に関するコンテンツのコンサルティング、指導資料の作成、教材開発、営業同行、営業職対象の連続セミナー講師、公開研究会取材、弊社セミナーでの授業提案など、公務員時代からは考えられないようなさまざまなお仕事に関わらせていただきました。
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 学校の先生方も教育委員会の方々も「子どもたちの未来のために、今できること、しなければならないこと」を見据えて尽力されていることを実感する日々でした。企業も「どうしたら子どもたちの学びはよりよくなるのか」「時代の変化や技術革新に対応した新しい学びとは何か」を学校現場と一緒になって真剣に考え行動している姿を目の当たりにしました。小学校英語の新設や道徳の教科化、資質能力としての情報活用能力育成などが取り入れら寺新学習指導要領実施や大学入試改革、EduTechの普及推進など、明治以来の大教育改革時代とも言われる今ですが、学校現場の働き方改革とも関係も含め、今まで以上に「開かれた学校」「協働的な教育」が必須であることは間違いないと思っています。公教育の独立性を考えると、学校や教育委員会などは企業や学校外の団体との密な関係を避けてきた部分が多かったのかもしれません。しかし、これからの時代は民間の持つ知恵やイノベーション感覚と学校や教育委員会が育んできた経験と実績をうまく融合して「今までよりも良い学び」を子どもたちや社会に提供していく必要があるのだと思います。企業も学校も教育委員会も保護者も社会も、これまでの成功体験を別の角度や異なった視点から見つめ直すマインドチェンジが求められているのではないかとも感じます。

 6年後には令和生まれの子どもたちが小学校に入学します。私が教員になってすぐ、平成生まれの子どもたちが入学してくる準備として、指導要録の生年月日の元号を昭和から平成に手作業で直したことが思い出されます。今の中堅や若手の先生方はこんな作業を意識することすらないでしょう。通信票を手書きしたことのない先生方も多いでしょう。週指導計画や通信票、指導要録等のデジタル化を推進・実施してきた私としては、25年の間で実務レベルでは「学校の当たり前」がずいぶんと良く変わったと思っています。ではこの先25年後、日本の学校はどうなっているのでしょうか。社会はどうなっているのでしょうか。未来を読み解くことは簡単なことではありませんが、20年後30年後を見据えた上で「今しなければならないこと」に力を尽くしていきたいと思います。

 微力ではありますが頑張ります。今後ともご指導ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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(佐藤)