2024年6月12日に、さとえ学園小学校を訪問し、山中昭岳 先生が担当する2年1組の生活の授業を参観させていただきました。この日は2年生みんなで取り組んでいる「1年生クイズをつくろう」というプロジェクトで、1年生に学校のことを知ってもらうためのクイズを作っていました。
子どもたちは、学習教育ツール「トルクレオ」(2024年夏 発売予定)とKeynoteを使って1年生クイズを作っています。トルクレオを使うと、子どもたちがiPadで撮影した画像を解析してたくさんの関連キーワードを表示して、そのキーワードをもとにブリタニカのオンライン百科事典にアクセスすることができます。

子どもたちは自分の撮影した写真をトルクレオに解析してもらって、関連キーワードを表示してもらうという活動をこれまでにしてきていたので、この日の授業で山中先生が「トルクレオって何だっけ?」と質問すると、子どもたちは「AI!」と答えていました。
トルクレオを使って調べる活動を子どもたちと一緒にした後で、山中先生はベン図を使って自分とトルクレオのできることを比較していました。

山中先生は子どもたちに、「こないだ書いたベン図を見て、“自分”と“AI・トルクレオ”のできることの違いが何か、発表して」と言います。
子どもたちからは、AIも自分もどちらも「しらべる」ことはできるけれど、自分は「知っていることと知らないことがある」「すぐさがせない」「1回に1つのことしか調べられない」のに対して、AIは「こまかく」「はやく」調べられる、というような意見が発表されました。
また、「間違えることもあるから、正確じゃない」「関係あることだけじゃなくて、関係ないキーワードも出してくる」など、AIの短所についても言及されていたのが印象的でした。

トルクレオの強みと弱みを、自分と比較して整理した後で、トルクレオを使って1年生クイズを作る手順を山中先生が確認します。1年生クイズはKeynoteで作るので、山中先生から全員にテンプレートのファイルを配布します。
テンプレートは全部で4ページで、1ページ目にタイトルと名前を書いて、2ページ目から4ページ目にかけて問題をレベル別に3つの問題を作ります。
2ページ目から4ページ目に、4つのキーワードを書きます。1年生は、その4つのキーワードを見て、さとえ学園小学校の何についてのキーワードなのかを当てる、というクイズ形式になります。

3つの問題は、レベル1(いちばん難しい)からレベル3(いちばんやさしい)の3つのレベルで作ります。山中先生は、「レベル1は難しいキーワード4つ。これで答えられたらすごい、っていう問題にしてね。4ページ目のレベル3は、簡単なキーワードを4つ入れましょう」と子どもたちに伝えていました。
「子どもたちが自分で考える方法」と「トルクレオにキーワードを出してもらう方法」の2つの方法でクイズのヒントになる4つのキーワードを考えて、Keynoteに入力していきます。
山中先生は、「AIと自分とどっちをレベル1にする?どっちがレベル3?」と質問すると、一人の子が「レベル1をAIに!」と言います。山中先生が「なんで?」と訊き返すと「AIの方が検索するとき細かいから!」と答えていました。別の子は、「最初AIで調べてみたらたくさんキーワードが出てきたから、それをヒントにして自分も考える」というふうにAIに最初のところをしてもらって、そのあとは自分で考える、という方針を発表していました。
子どもたちはトルクレオにキーワードを考えてもらうために写真を撮影したり、自分でキーワードを考えるために、学校内の好きな場所へ探検に行きます。山中先生が、「今日のゴールは、2ページ目から4ページ目まで、レベル1からレベル3までのクイズを完成させることね。そこを目指しましょう」と言うと、みんなiPadをもって教室を出て個人活動になりました。

子どもたちについて校内のいろいろな場所へ行ってみました。途中、トルクレオで撮影した写真を見せてくれました。トルクレオに鯉のぼりの写真を読み込んだ子の画面には、「店」「商業」「商店街」「大型専門店」というふうに関連キーワードが並んでいました。

こうして表示されるキーワードを見ながら、1年生に伝える4つのキーワードを選んでいきます。iPadの画面をスプリットビューにして、右半分にトルクレオを表示してキーワードを見ながら、左半分にKeynoteで「さとえクイズ」のテンプレートを用意してキーワードを書き込んでいる子もいました。

みんな時間いっぱいまで学校内を探検して、トルクレオで使う写真をたくさん撮影して教室へ帰ってきました。この時間内に3つの問題を作るところまでは完成しませんでしたが、クイズに使うキーワードを選ぶときに、自分で考えるのとトルクレオに出してもらうのと、どういうふうに成果が違うのかを考える機会にもなると思いました。
No.4に続きます。
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(為田)