アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を上下巻、一気読みしました。よくわからない状況からスタートするストーリーですが、どんどん引き込まれていく作品です。
主人公をとりまく途方もない問題に、いろいろな知識や思考方法を組み合わせながら立ち向かい、解決していく主人公に没入して読んでしまいます。主人公視点でストーリーに没頭していくことで、「問題に向き合い、知識を組み合わせて、問題を解決していこうとする」というマインドセットを疑似体験できる、SFとして非常におもしろい教材になるのではないかと思います。
PCやスプレッドシートの使い方も、とても印象的です(ネタバレするとおもしろくないので、具体的に書けないですけど…笑)。
アンディ・ウィアーの作品は、途方もない問題を抱えながらも、主人公の言動にはユーモアが入っていて、このユーモアを持ちながら問題にめげずに立ち向かっていくというマインドも、学べることのひとつではないかな、と思いました。
このブログでは、2016年に、同じアンディ・ウィアーの『火星の人』が教材として使えるのでは?というエントリーを書いています。
blog.ict-in-education.jp
この『プロジェクト・ヘイル・メアリー』も、読んだ先生方とやいのやいのと話し合いたいです(ちなみに、プロジェクト名の「ヘイル・メアリー」は、僕にとっては、アメフトマンガ『アイシールド21』でおなじみ、でした)。
いろんな問題が僕らの身の周りにもありますが、がんばっていこう、と思えます。
(為田)