2023年1月25日に、奈良女子大学附属中等教育学校の二田貴広 先生が担当する5年生(高校2年生相当)の基盤探究Ⅱ(コロキウム類型)の公開授業「日本古典文学の学びのための360°動画教材をつくる生徒たち ―メタバースでの学びを展望して―」をオンラインで参観させていただきました。
授業のレポートを2本(No.1とNo.2)公開させていただいた後、Facebookで授業者である二田先生がコメントをしてくださいました。
メタバースの教育や日常生活での可能性は、これからどんどん広がると思っています。現在はちょっとうまくいってない感じもあるのですが、やってみると「オモロい」ですから、オモロいものは広がると思うんですよね。zoomとかのオンラインでの交流よりも「リアル感」もありますし。
私の今後の課題は「メタバースを教育でふだん使いしたらどんなことがおこるのか」です。病気や療養などで教室や学びの場に足を運べない子どもたちの学びの場、という活用もとても重要だと思います。一方で、そうした現実の拡張や代替ではない活用方法がないかなとも思うわけです。アバターは装うことができるので、見た目や集団での位置や社会的な立場、役割といった「スキーム」から自由になれる存在です。その「フラットさ」を全員が持つ学びの場が何か新たな学びの姿を生み出すのではないか、と期待しています。
授業で行ったメタバース空間でのプレゼンテーションと、「メタバースでの<わたし>は、『わたし』なのか?」という対話は、こうした意識から生まれているんだということがわかります。
こうした実践をしていくことが、学校をアップデートしていくことに繋がっていくと思っています。二田先生が書かれている、「メタバースを教育でふだん使いしたらどんなことがおこるのか」について、僕たち学校の外にいる人たちも考えていかなくてはならないと思いました。
(為田)