購読しているニュースレター「Lobsterr Letter」のなかに、「スマホ・ポーチという必需品」という記事がありました。
明日配信のLobsterr Letter vol.257🦞
— Lobsterr (@Lobsterr_) April 7, 2024
スマホ・ポーチという必需品👝 / 来たるべき避妊革命👨 / スポーツ賭博の予期せぬ影響🎲 / 旅と料理🦑
いま登録すると明日の朝7時に届きます📨https://t.co/oW98NcNPfO
読んでみたら、Yondrという企業が販売しているスマートフォン向けのロック可能なポーチがアメリカの教育現場で急速に市場拡大しているということでした。
ニュースの引用元になっていた「Axios」の記事「The new school essential: A Yondr cellphone pouch」も読んでみました。「Yondr says it has "over 3,000 school partners" in 21 countries.」とのことで、21カ国3000校で導入されているようです。
販売元のYondrのサイトも見てみました。学校だけでなく、ライブ会場や劇場などでも使われているようです。スマートフォンが手元にあるとつい見てしまう、つい使ってしまうという人に、PHONE-FREE SPACE(電話のない空間)を提供するサービスなのですね。
YouTubeでは、マサチューセッツ州ホールヨークのHolyoke Public Schoolsがデモンストレーション映像を公開していました。仕組みはすごく簡単で、スマホをポーチに入れてロックをする。ロックは特定のデバイスを使わないと外せない、というものです。
学校で使うときには、出口のところや職員室にデバイスを置いておいて、そこでポーチのロックを外す、ということになるようです。
調べてる過程でいろいろなサイトを見ていたら、「このポーチに入れると電波を遮断できる」と書かれている記事もありましたが、Yondrのサイトを見る限り、そういう機能はなさそうです。
www.youtube.com
世界共通で同じことを学校は悩むんだな、と思っています。スマホを触ってしまう、ということや、盗撮事件なども考えると、こうした解決法もひとつかな、と少しだけ思います。
「これを日本の学校でも導入したらいい」と言いたいわけでは全然ありません。日本の学校では一人1台の端末があって、スマートフォン1台ポーチに入れたところで解決にはならないと思いますし、そもそもこうして物理的に引き離す、というのにどちらかというと反対なので。
でも、こういうふうにテクノロジーで解決しようとしているよ、とSTEAM寄りの事例として紹介したり、「自分たちの学校もこれだったらどう?」と中学生・高校生と自分のスマホの使い方で考えてもらったりもできそうかなと思いました。
(為田)