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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

授業で使えるかも?: 「中学生でもわかるシステム開発と新しい働き方」

 株式会社ソニックガーデン倉貫義人CEOのスライド「中学生でもわかるシステム開発と新しい働き方」SlideShareにアップされていました。
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 システム開発とはどんな仕事なのか、ということも、プログラミング教育と結びつけることができるかと思います。また、新しいシステム開発をプロジェクト学習としてやるときにも使えそうで、こうしたスライドが誰にも見られるようにアップされているのはとてもいいな、と思います。

 スライドの12ページから始まる、新しい働き方についても、これからの社会で働く中学生に知ってもらうといいな、と思いました。リンダ・グラットン『ワーク・シフト』にも描かれていた新しい働き方と結びつけて実例を見られるのがいいな、と思いました。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>

ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>

 こうして実際に働いている人たちが公開してくれているスライドを教室で見ることができるのも、ICTを教室で活用することの良さだと思います。例えばキャリア教育などの一環として、あるいは情報科での情報リテラシーの必要性を説明する背景として、使えるのは本当にいいことだと思います。

(為田)

7分で見る、「マイクロソフトのWindows 10 S」 発表

 先日、Surface Laptopが登場する - 教育ICTリサーチ ブログとエントリーを書きました。YouTubeで7分間でWindows 10 Sの発表を見ることができる動画がありました。

 Windows 10 Pro と Windows 10 S とを同時に起動させるというデモンストレーションがありました。
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 また、Hololensをかけて、天体の動きを見る授業がどんなものになるのかについても、デモンストレーションされました。
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 Chromebookへの対抗として発売されるというSurface Laptopですが、こうして授業の中でどんなふうに使えるのか、というのがわかるのはいいことだと思いました。Surface Laptop+Windows 10 Sの組み合わせ、1台買って使ってみようかな…と思っています。
www.youtube.com

 特に大学市場でどんなふうな迎えられ方をするのかに注目しています。大学は、就職するタイミングが近いこともあり、もしここの市場でマイクロソフトWindows、Officeが負けると、その後何年か、新卒社員がMS Officeを使っていない、というふうになる可能性もあります。Windows 10 Sの機能が、どんなふうに大学史上に受け入れられるのか、楽しみです。

(為田)

東京都立石神井特別支援学校 「デジタル作品を世界へ向けて発信」(2017年3月4日)

 2017年3月4日に、平成28年度 教育の情報化推進フォーラムに参加してきました。その中のICT活用実践事例発表において、東京都立石神井特別支援学校の海老沢穣 先生の発表の様子をレポートします。
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 海老沢先生は、デジタルでのものづくりを生徒たちに取り組んでもらったときに、どんな変容が起こったのか、以下の4つのポイントを紹介してくださいました。

  • イデアを形にすることの楽しさ
  • 級友のアイデアの取り入れ、発展
  • 作品の発表、発信、手ごたえ
  • 授業へのワクワクした期待感

 アイデアを形にすることの楽しさや、級友のアイデアを取り入れて発展させる、というのは、もちろんデジタルでなくてもできることではありますが、デジタルだからこそ、簡単に取り組むこともできますし、簡単に試行錯誤を繰り返すこともできるため、デジタルで作品を作っていくのがいいと思います。
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 作った作品については、発信をすることで、より多くの人に見てもらうこともできます。そうした点についても、海老沢先生は、子どもSNS「クリエイタブルズ」に作品をアップロードしています。
 実際に生徒が作ってくれた動画も見せてもらいましたが、非常におもしろくて、もっともっと多くの人に見てもらいたい、と思うのがわかるような気がしました。
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 世界中からバブル(クリエイタブルズでFacebookの「いいね!」のように使う)やコメントをもらえるように、生徒の作品を世界に開いている場所にアップロードしています。
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▼参考URL
https://www.creatubbles.com/users/3W6faoih/creations

 作品をアップロードすることは、さまざまなサービスがあって、どれでもできますが、やはり知らない大人からのコメントがつくことが怖い場合もあります(学校の授業で行うならばなおさらです)。
 クリエイタブルズでは、生徒の作品についたコメントを表示するかどうかも承認制になっています(作品を作ったユーザーが13歳未満ならば、管理者として先生や保護者が承認を行います)。こうした機能があることで、安心して世界中に自分の作品を見てもらうことができると同時に、バブルやコメントのやり取りを通じて、情報モラル教育を行うこともできるのではないかと思います。
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blog.ict-in-education.jp


(為田)

小林祐紀・兼宗進『コンピューターを使わない 小学校プログラミング教育 “ルビィのぼうけん”で育む論理的思考』

 小林祐紀・兼宗進『コンピューターを使わない 小学校プログラミング教育 “ルビィのぼうけん”で育む論理的思考』を読みました。2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育。通常の教科の中に落とし込んでプログラミングを教えることが求められています。
 この本のなかでは、国語や算数などの既存教科にどのようにプログラミング教育を落とし込むか、ということを知ることができます。実際に小学校の授業で行った実践事例とともに、指導案も合わせて書いてあるため、指導案をもとにしてオリジナルの授業を設計する先生が多く出てくればいいと思いました。

コンピューターを使わない小学校プログラミング教育 “ルビィのぼうけん

コンピューターを使わない小学校プログラミング教育 “ルビィのぼうけん"で育む論理的思考

 この本を読んでみて、「あ、こういう感じでいいのか」と思う先生がいらっしゃれば、ぜひ『ルビィのぼうけん』もチェックしてみるといいと思いました。

ルビィのぼうけん こんにちは!  プログラミング

ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング

ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング

ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング

(為田)

東京都立石神井特別支援学校 「3Dプリンタを活用したオリジナルクッキー作り」(2017年3月3日)

 2017年3月3日に、平成28年度 教育の情報化推進フォーラムに参加してきました。その中のICT活用実践事例発表において、東京都立石神井特別支援学校の中田智寛 先生が発表されていた、「3Dプリンタを活用したオリジナルクッキー作り」をレポートします。
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 この実践の授業での活動と進行は、以下の通りです。

  1. 既製品の型を使用して、クッキー作りに慣れる(2時間×2回)
  2. 3Dプリンタを使用して、オリジナルのクッキー型を作る(2時間)
  3. オリジナルのクッキー型を使用して、クッキーを作る(2時間×2回)
  4. 卒業を祝う会で保護者とクッキーの会食を行う(3時間)

 最初は既製品の型を使いますが、そこから3Dプリンタでオリジナルのクッキー型を作るのが非常に面白そうだと思いました。この際、利用した3Dプリンタは、XYZprinting社のダヴィンチ Jr. 1.0だそうです。
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 オリジナルのクッキー型を作るために使ったアプリは、Cubify Drawだそうです。Cubify Drawを使うことで、iPad上で描いた線画をすぐに3D化することができます。
 Cubify Drawを使ってクッキー型を作るときには、生徒の状況に合わせて、活動を変えていたそうです。自分で絵が描ける生徒は、スタイラスペンを使用して、iPadの画面上に直接絵を描きます。画面に描く前にワークシートを使い、線画の練習をしてからiPadに絵を描いていったそうです。線なぞりができる生徒には、インターネットの画像検索を利用して自分の好きな物や形を選び、アプリに取り込んで、外枠をなぞって線画を描くという活動にしたそうです。また、線を描くのが難しい生徒には、生徒に選んでもらえる画像を用意して、生徒が選んだものを先生が線画を描いたそうです。
 このように、生徒それぞれに合わせた形で活動を設計することができるのが、ICTを利用する大きなメリットの一つではないかと感じました。
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 中田先生は、課題として、3Dプリンタでの印刷に時間がかかるため、授業時間内には全員分が仕上がらないことを伝えていたそうです。中田先生の実践では、この部分を、3Dプリンタでの制作工程を動画で撮影して提示をしたそうです。
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 また、アプリ「Cubify Draw」で3Dデータを作った後に、3Dプリンタにデータを転送、印刷するのに、データを抽出し、他のアプリでデータを修正するなどの過程が入ってしまうとのことでした。
 この部分は、「このような授業をしたい」ということを最初に明確に伝えられるエキスパートが必要かと思いました。教育のエキスパートの希望を叶えられるのは、テクノロジーのエキスパートであるべきであり、中田先生の授業をサポートできる外部とのネットワークができれば、解決する課題ではないかと思いました。
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(為田)

学校で使えるかも?: 通学路の調査に、デジタル地図を使えばいいのに。

 GWが終わりました。本格的に新学年が始まるという感じがします。さて、進級すると、いろいろな書類を提出しなければなりませんが、そのなかに、「ご自宅から学校までの通学路を書いてください」という項目がある小学校があります。「そもそも地図なんて書けない」という方もいらっしゃいますし、「Googleマップを表示して、道を写して書く」という人もいます。

 こうして地図を書くのが不得意な保護者もクラスにいる状態で、地図を手描きで書かせて提出させて、きちんと有効に使える地図になるのだろうか?この項目、意味があるのだろうか…?と、実は毎年不思議に思っていました。

 こんなにデジタル地図が普及しているのならば、学校側で学区を予めデジタル地図から印刷して、その地図に通学路を赤ペンや蛍光マーカーで書き込んでもらうことにするほうがわかりやすいし、全家庭から同縮尺の地図が提出されるから情報としても役立つのではないかと思うのです。
 デジタル地図だと縮尺が小さすぎる…というのであれば、拡大して何枚かに分けてもいいと思います。いずれにせよ、各家庭で思い思いの地図を書いてくるよりは、ずっとその後に使い勝手のいい通学路情報になるのではないかと思います。
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 どうしてそうした方法をとらないのかがわからないのですが…。何かあるのだろうか。デジタル地図がダメなのかな…。でも、手描き地図よりはずっと信憑性は高いですよね。国土地理院が出している地図を、通学路用に使うということもできそうなのに。
 毎年、春になるとそんなことを思うのでした。みんながスマホで通学路を指でなぞって提出して、それをレイヤーに分けて…とすれば学校のデータ管理は楽でしょうが、一気にそんなところまで行くことは求めていません(笑)でも、新学期の忙しい時期に、こうしてデジタル地図を使うことで、学校・先生・保護者、みんなそれぞれに負荷が軽くなるのではないかな…と思うのです。

(為田)

授業で使えるかも?: NASAの月周回衛星 ルナー・リコネサンス・オービターのサイト

 TwitterのTLで流れてきた、NASAの月周回衛星ルナー・リコネサンス・オービター(Lunar Reconnaissance Orbiter)からの映像がすごく美しくてびっくり。


 検索をしてみると、Wikipediaにも記事があります。アポロの着陸地点などの写真を撮影しているそうです。

2009年7月11~15日にかけて、アポロ計画の着陸地点を撮影し、アポロ11号、14号、15号、16号、17号の着陸船や足跡などの写真を撮影することに成功した[10][11]。この写真はまだ軌道修正中の時期に撮影したため、解像度は1メートルとなっている。


ルナー・リコネサンス・オービター - Wikipedia

 ページ下部には、撮影した写真もリンクされています。


 NASAのページ「Lunar Reconnaissance Orbiter」にも行ってみました。ページの上部にあるタブのいちばん右には、「Education & Outreach」と書かれています。ここにマウスオーバーすると、「Program and Projects」「LRO Kids!」「Workshops for Educators」「Teacher Resources」など、教育活動などで使えそうなコンテンツへのリンクが用意されています。こうして科学の最先端の成果を教育へ還元しているのは素晴らしいことだと思います。英語ではありますが、参考になる部分もあるのではないかと思います。
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 また、ページの最下部には、YouTubeへのリンクがあり、クリックするとプレイリストを見ることができます。
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www.youtube.com

 2017年の月相(Moon Phase、月の公転によって、月面のうち輝いて見える部分が変化する様子)が、北半球と南半球とで見比べられたりします。こうしたコンテンツも、授業で見せるのにいいのではないかと思います。説明図でわかる児童生徒もいるでしょうが、こうして動画で見せる方がわかりやすい児童生徒もいるだろうと思うので、理解を助けるための教材として使えそうです。
www.youtube.com

www.youtube.com

(為田)