教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

学校で使えるかも?: 通学路の調査に、デジタル地図を使えばいいのに。

 GWが終わりました。本格的に新学年が始まるという感じがします。さて、進級すると、いろいろな書類を提出しなければなりませんが、そのなかに、「ご自宅から学校までの通学路を書いてください」という項目がある小学校があります。「そもそも地図なんて書けない」という方もいらっしゃいますし、「Googleマップを表示して、道を写して書く」という人もいます。

 こうして地図を書くのが不得意な保護者もクラスにいる状態で、地図を手描きで書かせて提出させて、きちんと有効に使える地図になるのだろうか?この項目、意味があるのだろうか…?と、実は毎年不思議に思っていました。

 こんなにデジタル地図が普及しているのならば、学校側で学区を予めデジタル地図から印刷して、その地図に通学路を赤ペンや蛍光マーカーで書き込んでもらうことにするほうがわかりやすいし、全家庭から同縮尺の地図が提出されるから情報としても役立つのではないかと思うのです。
 デジタル地図だと縮尺が小さすぎる…というのであれば、拡大して何枚かに分けてもいいと思います。いずれにせよ、各家庭で思い思いの地図を書いてくるよりは、ずっとその後に使い勝手のいい通学路情報になるのではないかと思います。
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 どうしてそうした方法をとらないのかがわからないのですが…。何かあるのだろうか。デジタル地図がダメなのかな…。でも、手描き地図よりはずっと信憑性は高いですよね。国土地理院が出している地図を、通学路用に使うということもできそうなのに。
 毎年、春になるとそんなことを思うのでした。みんながスマホで通学路を指でなぞって提出して、それをレイヤーに分けて…とすれば学校のデータ管理は楽でしょうが、一気にそんなところまで行くことは求めていません(笑)でも、新学期の忙しい時期に、こうしてデジタル地図を使うことで、学校・先生・保護者、みんなそれぞれに負荷が軽くなるのではないかな…と思うのです。

(為田)