2017年3月4日に、平成28年度 教育の情報化推進フォーラムに参加してきました。その中のICT活用実践事例発表において、東京都立石神井特別支援学校の海老沢穣 先生の発表の様子をレポートします。
海老沢先生は、デジタルでのものづくりを生徒たちに取り組んでもらったときに、どんな変容が起こったのか、以下の4つのポイントを紹介してくださいました。
アイデアを形にすることの楽しさや、級友のアイデアを取り入れて発展させる、というのは、もちろんデジタルでなくてもできることではありますが、デジタルだからこそ、簡単に取り組むこともできますし、簡単に試行錯誤を繰り返すこともできるため、デジタルで作品を作っていくのがいいと思います。
作った作品については、発信をすることで、より多くの人に見てもらうこともできます。そうした点についても、海老沢先生は、子どもSNS「クリエイタブルズ」に作品をアップロードしています。
実際に生徒が作ってくれた動画も見せてもらいましたが、非常におもしろくて、もっともっと多くの人に見てもらいたい、と思うのがわかるような気がしました。
世界中からバブル(クリエイタブルズでFacebookの「いいね!」のように使う)やコメントをもらえるように、生徒の作品を世界に開いている場所にアップロードしています。
▼参考URL
https://www.creatubbles.com/users/3W6faoih/creations
作品をアップロードすることは、さまざまなサービスがあって、どれでもできますが、やはり知らない大人からのコメントがつくことが怖い場合もあります(学校の授業で行うならばなおさらです)。
クリエイタブルズでは、生徒の作品についたコメントを表示するかどうかも承認制になっています(作品を作ったユーザーが13歳未満ならば、管理者として先生や保護者が承認を行います)。こうした機能があることで、安心して世界中に自分の作品を見てもらうことができると同時に、バブルやコメントのやり取りを通じて、情報モラル教育を行うこともできるのではないかと思います。
(為田)