教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

Classi FAN MEETING レポート まとめ(2018年8月3日)

 2018年8月3日に開催された、Classi FAN MEETINGに参加させていただきました。Classi(クラッシー)は、先生の授業や生徒指導、生徒の学習などをICTでサポートする学習支援プラットフォームで、全国の4割超となる2,100校以上の高校(中高一貫校を含む)に導入されているという。今回のFAN MEETINGには、200人を超える先生方とパートナー企業の方などが参加していました。
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 No.1では、開会式に続いて、Classi株式会社 代表取締役副社長の加藤理啓さんのプレゼンテーションの様子をレポートしました。
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 No.2では、「Learning Trip ~アンバサダー先生によるClassi活用事例~」についてレポートしました。Learning Tripは、全国の学校からFAN MEETINGに参加している21人のアンバサダー先生による、Classi活用事例の紹介です。
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 No.3では、「Learning Experience ~コンテンツ・オプション学びの体験パート~」についてレポートしました。Learning Experienceでは、Classiプラットフォームのパートナーが、ポスターセッションを行いました。
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 No.4では、「Design for Learning ~共創ワークショップ~」の様子をレポートしました。こちらのワークショップのファシリテーションは、Classiポートフォリオの開発リーダーを務める、Classi株式会社 企画部の安部亨さんでした。このワークショップは、教育の未来を共に創る、未来のことを一緒に考えるワークショップになったと思います。
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 No.5では、ワークショップ後と閉会式の様子をレポートしました。
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(為田)

筑波大学附属駒場高校 授業レポート No.1(2018年10月11日)

 2018年10月11日に、筑波大学附属駒場高校の澤田英輔先生が教える高校2年生の現代文の授業を見学させていただきました。澤田先生は、授業の中でライティング・ワークショップを実践されています(ライティング・ワークショップについては、澤田先生が訳された『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』を参照してください)。授業が行われたのは図書館で、生徒はスマートフォンChromebookでG Suite for Educationを使って受講していました。

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

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先生からの書籍の紹介

授業の最初に、澤田先生から3冊の書籍を紹介されました。先生が主観的に“読み手(読者)としてのコメント”をされているように感じました。ただ書名を紹介するだけでなく、内容についてもコメントをしていました。読者としての先生を見せることが、生徒たちの読み手としての姿勢を育てることにも繋がっていくのだろうと感じました。
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ブックトーク

 授業の最初に、生徒から1人が選ばれて、ブックトークを5分ほどで行っていました。生徒が好きな本を選んで、クラスメイトに紹介をする時間でした。

Google Classroomで進捗を確認

 澤田先生の授業では、Google Classroomのアンケート機能を使って、作文の進捗を先生に報告するようになっていました。「今日の予定を選んでタップしてください」という質問に対して、自分の状況を選択するだけで、先生の方でクラス全体の状況を見ることができるようになっています。「どこまで進んでいます」という状況報告だけでなく、「助けがほしい(=先生とのカンファランスを希望する)」ということを表明することもできるようになっていました。
 今回見学した高校2年生では、自分のスマホを利用することができるので、スマホから入力している生徒もいます。また、自分のPC持ち込みの子もいます。自分の好きなデバイスで作業をすることができるのが、この授業の特徴だと思いました。
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ミニ・レッスン「編集会議」

 その後、ミニ・レッスンを行いました。この日は、15分くらいをミニ・レッスンにあてていました。配布した2枚のプリントの中から、要点を説明していきます。
 まずは、「編集会議をしよう」と書かれたプリントを使います。プリントには、「ドアを閉めて書け、ドアを開けて書き直せ。」というジョン・グールドの言葉が書かれていました。プリントに書かれている編集会議の目的と進め方を確認します。

編集会議の目的

  1. 作者:他の人に読んでもらうことを通じて、自分の作品をより良くする。
  2. 編集者:「良い編集者」(信頼できる読者)になる練習をする。
  3. 編集者:他者の作品について考えることを通じて、自分の作品に取り入れられることを見つける。

編集会議の進め方(一応のめやす)

  1. 3人組で行う。相談場所は図書館内のどこでも可(自習スペース以外)
  2. 書き手のドキュメント(原稿やメモ書き)を共有する。
  3. まずは、書き手の「表現したいこと」「編集会議で助言が欲しいところ」を知る。ドキュメントに書かれていなかったら口頭で聞く。
  4. 書き手の原稿やメモ書きを読む
  5. 書き手の助言が欲しいところについて、みなでアイデアを出しあう。
  6. 時間は、一人につき10~15分程度を目安とします。
  7. 早く終わったら、各自の作業に戻る。自分で誰かほかの人を選んで編集会議をしても良い。

 「文章が良くなるには、一度書いた自分の文章を推敲できるかどうか。前日にやっつけでは、自分の文章を見直ししない。ここからが文章を書く力を伸ばすために重要」と、澤田先生は生徒に説明をしていました。

 編集会議の意義と進め方がわかったら、次に、澤田先生が書いている文章の下書きをプロジェクタで投影して、最初に読んでもらって、それから全体で編集会議を行います。
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 澤田先生からは、「ここで“勇敢な男”のイメージを書けているだろうか?」「ここの表現は自分では、よく書けているかな?と思ったんだけど、かっこよすぎるだろうか?」というふうに、書き手として具体的な質問を生徒たちにしていました。澤田先生は、質問をしたい箇所にアンダーラインを引いて共有します。
 生徒たちからは「けっこう伝わっていると思います」「定番の表現から逸脱している感じ」「俳句の切れ字っていう感じで使うならOK」などのコメントが出ました。先生は、もらったコメントを書き込んでいきます。
 また、澤田先生は、「書き手は不安だから、“ここがよく書けている”も、ぜひ言ってください。できていることをきちんとコメントするのは大切です」と言っていました。書き手としての澤田先生がそこにいて、同じように文章を書いている生徒たちと対等な感じでやりとりをしているのが印象的でした。これで、この後に続くライティング・ワークショップの形を、先生自らが書き手となることで生徒たちに見せていることになります。こんな作文指導は見たことがなく、非常に興味深かったです。

 No.2に続きます。
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(為田)

iTeachers TV『地球はまるごと学びの場 〜コミット・ラーニングのすすめ〜』(宝仙学園小学校 加藤朋生 先生)

 iTeachers TVに、宝仙学園小学校の加藤朋生 先生が登場しました。『地球はまるごと学びの場 〜コミット・ラーニングのすすめ〜』と題したプレゼンテーションを見ることができます。前編と後編に分かれています。

www.youtube.com

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 宝仙学園小学校250台以上のタブレットが稼働しています。デジタルで外に出なくてもよくなる、というのではなく、そうした状況だからこそ、外に出ることの価値がより増す、というのは同感です。
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 加藤先生の提唱するコミット・ラーニングは、人のために何ができるかを考える(Think)→何ができるか、どうすればいいか研究する(Research)→計画をたてて、仲間と共有する(Plan&Share)→社会に出て試す(Try)というサイクルのプロジェクト型学習です。

 タブレットを持つことで、高尾山の進級遠足や林間学校の様子が変わったことなどが事例として紹介されていました。情報発信も進めているそうで、子どもたちが作った動画をクリエイタブルズで見ることができます。(参考:「戸隠の魅力発信」「ゴミ問題×SDGsアニメーション」など)

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◆ ◆ ◆

 加藤先生とは、いま192Cafeという私立小学校の先生方を繋ぐコミュニティづくりをご一緒しています。こちらのイベントも興味がある方は、ぜひご参加いただければと思います(先生以外も参加できます)。
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(為田)

私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス2018 レポート No.2(2018年10月29日)

 2018年10月29日に開催された、私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス2018に参加しました。会場でTwitterでログをとっていたので、興味深かったところを記録として残しておこうと思います。
 きちんとした記事は、月刊私塾界にて記事として掲載されると思いますので、こちらはあくまでメモ的に読んでいただければと思います。
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 今回は、Session2の「【トークセッション】オンラインとオフラインの融合に向けて」のメモを公開します。この「オンラインとオフラインの融合に向けて」というテーマは、とてもおもしろいと感じました。SNSなどをはじめ、オンラインでのコミュニティがどんどん出てきている状況で、学校ではあまりオンラインでのコミュニケーションは使われていないので、そこに参考になることはないだろうか、と思っていました。

 N高校の3つの特長はすごくおもしろい。ホームルームはSlackなのか…。おもしろい。

 スタディプラスの作っているコミュニティもおもしろいです。日々の記録をスマホで記録するアプリ。一緒に学ぶ仲間が、オンラインでできるというのもいいな、と思います。

 そして、実際に学習塾の現場をiPadを使って授業をしているメイツ山の話。

 それぞれの立場から「これからの教育現場に求められること」についてディスカッションがされました。

 続いて、「2030年の教育現場について」のディスカッションです。先生は先生にしかできない仕事をする、というのは、Session1での話にも通じます。N高の先生の働き方、非常におもしろいと思いました。

 ↑あ、しまった、これ、6年間ですね…。失礼いたしました。この蓄積した学習データをどう使うか、というのは興味あります。先生方の見とりと近い結果が出ているのか、少し違うものが見とれるようになるのか。うまく使って、先生方の仕事をよりパワーアップさせられる可能性があるのではないかな、と期待をしています。

 これ、まさにオンラインとオフラインの融合だな、と思いながら聴きました。

 No.3に続きます。

(為田)

授業で使えるかも?:『プログラミングえほん1 プログラミングって、なんだろう?』

 小金井市立前原小学校の松田孝校長先生が監修されている、『プログラミングえほん1 プログラミングって、なんだろう?』を献本いただきました。

 サブタイトルに、「考える力・問題を解決する力・ダイナミックに自分を表現する力が身につく!」とあります。そして、この本のねらいは、「生活の中のプログラミングに気づこう!」となっていて、プログラミングが自分たちにとって身近なものであることがわかるようになっています。自動販売機、自動運転車、スマートスピーカーのプログラミングについて考えることができます(トピックが新しい!)。
 そして、アルゴリズムえほんのときと同じように、指導者の方向けのページも用意されていて、前原小学校で実践されている授業について読むことができます。
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 絵本をみんなで読みながらプログラミングの授業のキックオフに使えると思います。

◆ ◆ ◆

 この「プログラミングえほん」、全4巻となるそうです。4巻のそれぞれのタイトルは以下のとおりです。

  1. 『プログラミングって、なんだろう?』
  2. 『プログラミングでできること、できないこと』
  3. 『プログラミングにちょうせん!』
  4. 『みんなでプログラミング!』

◆ ◆ ◆

 これまでに紹介してきた、『プログラミングを学ぶ前に読む アルゴリズムえほん』(4冊)と共に、学校の図書室や地域の図書館にあるといいと思いました。
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(為田)

私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス2018 レポート No.1(2018年10月29日)

 2018年10月29日に開催された、私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス2018に参加しました。会場でTwitterでログをとっていたので、興味深かったところを記録として残しておこうと思います。
 きちんとした記事は、月刊私塾界にて記事として掲載されると思いますので、こちらはあくまでメモ的に読んでいただければと思います。
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 今回は、Session1の「【トークセッション】プログラミング教育は未来を変えるのか?」のメモを公開します。

kids.techacademy.jp

 “プログラミング・ネイティブ”というのがいるというのは、かんがえたことがなかったです。

 こうして学年別でなく、スキル別で学ぶ教室ができてきつつあるというのは、今回の教育ICTカンファレンスを通じてのテーマになっていたように思いました。

 ここから、2030年の教育現場はどうなるだろう?というテーマでディスカッションが進みました。

reducate.co.jp

reducate.co.jp

 最後に、「どんな未来の教室を思い描きますか?」というテーマで、一人ずつコメントをしていきました。

 こうしたプログラミングが子どもたちの将来や、これからの社会とどのように結び付いているのか、ということについては、なかなか学校の先生方には伝わっていないように思えました。このあたり、ちょっとまとめて、学校の校内研修などで伝えたいな、と思いました。

 No.2に続きます。
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(為田)

ストーリーが100%、PCの画面で進行する映画「search/サーチ」

 今日、テレビでたまたま見た、映画「search/サーチ」。映画なのに、ストーリーが100%、PCの画面で進行していくそうです。ジャンルとしてはサスペンススリラーで、行方不明の娘の行方を父親が追いかけていく、というストーリー。手がかりを得るために娘のSNSアカウントを覗き、だんだんいろんなことがわかっていく、というような話かな?予告編をYouTubeで見ることができます。見たい…。
www.youtube.com

 また、映画.comでは、冒頭4分を見ることができます。これもとてもいい感じ。懐かしい画面がたくさん見られます。
eiga.com

 公式サイトのつくりもおもしろい。いやー、見に行きたい。
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 内容によっては、SNSとはこういうものだ、ということがわかるエンターテイメントから入れるコンテンツになるかもしれないな、と思っています。

 まあ、そんなことは置いておいて、みんなで見て感想を言い合いたい(笑)

(為田)