2018年10月29日に開催された、私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス2018に参加しました。会場でTwitterでログをとっていたので、興味深かったところを記録として残しておこうと思います。
きちんとした記事は、月刊私塾界にて記事として掲載されると思いますので、こちらはあくまでメモ的に読んでいただければと思います。
今回は、Session2の「【トークセッション】オンラインとオフラインの融合に向けて」のメモを公開します。この「オンラインとオフラインの融合に向けて」というテーマは、とてもおもしろいと感じました。SNSなどをはじめ、オンラインでのコミュニティがどんどん出てきている状況で、学校ではあまりオンラインでのコミュニケーションは使われていないので、そこに参考になることはないだろうか、と思っていました。
私塾界リーダーズフォーラム 教育ICTカンファレンス2018 Session2「【トークセッション】オンラインとオフラインの融合に向けて」がスタート。登壇者は、株式会社メイツ 代表取締役社長 遠藤 尚範 さん、スタディプラス株式会社 取締役COO 宮坂 直 さん、N高等学校 副校長 上木原 孝伸 さん。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
N高校の3つの特長はすごくおもしろい。ホームルームはSlackなのか…。おもしろい。
N高校。1400人を超えている。不登校ではなく、「非登校」。3つの特徴:1) ドワンゴのニコニコの技術を使っての双方向性の授業。2)Slackを使ってのホームルーム。3)人生を変えるのはリアルな体験。通信制高校という仕組みを活用して自由に学びを変えていく。(上木原さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
スタディプラスの作っているコミュニティもおもしろいです。日々の記録をスマホで記録するアプリ。一緒に学ぶ仲間が、オンラインでできるというのもいいな、と思います。
スタディプラスは2012年にスタート。勉強の日々の記録をスマートフォンで記録するアプリとしてスタート。全国で同じ目標に向かっている学生さんとシェアできる。勉強時間や進捗を競い合って、励まし合う、コミュニティ。教育カテゴリーのアクティブユーザー数では15ヶ月連続1位。(宮坂さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
そして、実際に学習塾の現場をiPadを使って授業をしているメイツ山の話。
学習塾メイツ。iPadを使っての一対他の授業を再現できるようにする+こう間違えたら、この問題を解く、というアダプティブ性も入れている。先生1人対生徒10人くらいの人数比で、授業を再現している。経験の少ない先生でも、成果を出すことができている。これはメリット。(遠藤さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
それぞれの立場から「これからの教育現場に求められること」についてディスカッションがされました。
これからの教育現場に求められること:「AIに仕事を奪われるわけではない。AIがしんどい仕事をしてくれて、人間は何をするのか?というのが問題。機械に置き換わった時にリアルになるのは、“これは人がやっているんですか?”ということ。鍛えるべきは人間力、心だと思う」(上木原さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
これからの教育現場に求められること:「“納得する”というポイントについては、世代によって違うかと思っている。監視カメラなどもそう。馴染めない人たちはいるが、変わっていく。ひとつずつ探っていって、様子を見ながら、と思っている。現時点では、人を外すのは無理だと思ってる」(遠藤さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
これからの教育現場に求められること:「ITが強くなればなるほど、人の部分が明確化していると思う。教育ICTを活用できる人材と活用できない人材に分かれてくる。現場の学習塾を回って、現場の環境を変えていくということが必要だと思ってきている。」(宮坂さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
N高では、Salesforceで生徒の連絡履歴を管理したり、レポート提出率をKPIにしたり。最終的なレポート提出率と4月〜5月の関係性が関係あることがわかっていたので、強化月間として動いたり、ということもしている。(上木原さん)→おもしろい。先生のノウハウを最大化するためにテクノロジーを使う。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
続いて、「2030年の教育現場について」のディスカッションです。先生は先生にしかできない仕事をする、というのは、Session1での話にも通じます。N高の先生の働き方、非常におもしろいと思いました。
2030年の教育現場:N高は、最初は予定になかった「通学コース」を作った。「N高だったら通いたい」という声が多かった。ポイントは2つ。1)担任は授業をしない。個別の面談を月1回して、個別のコミュニケーションをひたすらとる。2)できるだけ企業とコラボして探究型授業をする。(上木原さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
2030年の教育現場:「学歴で採用する時代は終わっている。どこの大学に入ったかという結果よりも、プロセスを重視するようになっていると思っている。ITは効率化が進めていくが、その先にあるのは“人がどう価値を発揮するか”になる。非効率的なところに2030年くらいには戻っているかも?」(宮坂さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
2030年の教育現場:「何のためにICTを入れるのか、ということを考えるようになる。世の流れとして、働き方改革。学校関係で言うと、N高さんのような働き方になっていくのでは?」(遠藤さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
ポートフォリオが大学入試などでも使われるようになっていくが、それについては「インスタでできるな」「Twitterでできるな」という感じもあった。もう器は揃っているようにも思う、と宮坂さん。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
8年間のスタディプラスが蓄積した学習データは、それを使って先生がどのように指導すればいいのか、などというふうに使われる。「東大に入る子はどんな勉強法…」というような類型化はまだ難しい。(宮坂さん)
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年10月29日
↑あ、しまった、これ、6年間ですね…。失礼いたしました。この蓄積した学習データをどう使うか、というのは興味あります。先生方の見とりと近い結果が出ているのか、少し違うものが見とれるようになるのか。うまく使って、先生方の仕事をよりパワーアップさせられる可能性があるのではないかな、と期待をしています。
これ、まさにオンラインとオフラインの融合だな、と思いながら聴きました。
No.3に続きます。
(為田)