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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

京都教育大学附属桃山小学校訪問 #1(2015年11月27日)

 11月27日に、京都教育大学附属桃山小学校を訪問しました。前回が10月7日でしたので、2ヶ月弱で再訪できました。とてもうれしいです。(前回の訪問レポートはこちら
 木村明憲先生が担当されている4年2組を、朝の時間から見学してきました。2ヶ月前に来た僕のことを覚えていてくれている児童もいました。

実況中継:朝の時間 合唱練習

 この日の朝の時間は、合唱の練習から始まりました。教室前方のディスプレイに歌詞をPowerPointで表示していました。こうすることで、みんな前を向いて歌えるのがいいなと思いました。
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実況中継:朝の時間 日直のスピーチ

 合唱練習の後は、日直のスピーチです。自主学習(がんばりノート)で取り組んできたことを紹介してくれました。国語科の学習「アップとルーズで伝える」の復習を兼ねて、教材文がどのようにつながっているのかを図に書いてまとめていました。
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 日直のスピーチは3分、その後で質疑応答が5分と決まっていて、タイマーで計測しています。質疑応答のときには、スピーチをした日直が質問者をあてて、コメントを言ってもらったり、質問を受けたりします。今回、スピーチの中にクイズ形式が取り入れられていて、「なんでクイズ形式にしたんですか?」「おもしろくしようと思ったからです」というやりとりもありました。また、「ノートが曲がっていると見にくいです」という見せ方の工夫についてのコメントも普通にあり、そうしたコメントをもらった後で、スピーチをした児童が「ありがとうございます、次は気をつけます」とか、前向きに返事をするのが素晴らしいな、と思います。
 つい、テレてしまったり、素直に聴けなかったり、というのもあるかと思うのですが、こうして「スピーチをより良くする」という共通のゴールをクラスでもっている、というのがとてもいいなと思います。

 質疑応答の間、縦軸に「よかった点」と「アドバイス」、横軸に「伝えたいこと(内容)」と「伝え方(方法)」と書かれたホワイトボードに、コメントや質問をマグネットでプロットしていました。順番にこの役割をしているのだと思いますが、質問やコメントを聴きながら、どこにマグネットを置けばいいかを考えていくのは、人の話を聴く良い練習になるのではないかと思いました。
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 そして、最後にマグネットを置いていた児童もコメントを言って、その後で木村先生がコメントをしていきます。今回の木村先生のコメントは、「ふだんきちんと話せるのだから、話し方がより印象に残るようにすればいい」というものでした。そして、こうした伝え方(話し方)についてのコメントをしてくれた人が何人かいたことを伝えます。
 「話し方の問題」「クイズをつけるだけではダメ」「表情が笑顔なのは大事」ということを木村先生は伝えていきます。こうした指摘をするときに、コメントを言ってくれた児童の名前や、前にある児童がした発表や、そうしたことを織り込んで話をされるのが、児童にとっては「先生は見てくれている」というふうに感じられて、とてもいいと思いました。

 最終的に、5分の質疑応答タイムで、12人のコメント・質問がありました。これだけの人が発言をできたのは、「スピーチをした児童がテンポよくあてていったからだよ」と、スピーチ(発表)の場をファシリテートした児童のがんばりも称えることにつながっていると思いました。

 ノートを見せて、どんなことを勉強した、と発表する児童だけが言うのではなくて、そこにコメントとして、「“自分はこういうふうに勉強した”というような内容の話になるように、意見をつないでいくような、スピーチの時間にしよう」と木村先生が言って、スピーチの時間は終わりました。

 前回教室に来たのが2ヶ月前。スピーチをする児童によって、全然雰囲気が違う朝の時間になるのだろうな、と思います。また、ぜひ朝のスピーチ、見せてもらいたいな、と思いました。

(為田)