教育ICTリサーチ ブログ

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京都教育大学附属桃山小学校 授業訪問レポート No.1(2016年7月8日)

 2016年7月8日に、京都教育大学附属桃山小学校を訪問し、授業を見学させていただきました。昨年度は4回訪問させていただきました(1回め2回め3回め4回め)が、今年度は初めて。いつもお世話になっている木村明憲先生は、今年度も4年生を担当されていますので、木村先生の4年2組から見学はスタートしました。
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実況中継:朝のスピーチ(4年2組)

 木村先生のクラスでは朝の時間に、毎日2人ずつが、テーマを見つけてそれについてのスピーチをしています。この日スピーチをした2人のテーマは、「申年の梅」と「ふだんぎレンタル」でした。実物投影機にプレゼンテーションのときに使う資料やノートなどを置いて、みんなに見えるようにしています。
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また、実物投影機だけでなく、ホワイトボードに資料の紙を貼って、プレゼンの進行にともなって紙を裏返してプレゼンが展開していくような工夫もあって、非常におもしろいと感じました。
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 クラスメイトのプレゼンテーションが終わると、一度みんなで評価の時間をとります。評価の時間では、手元のワークシートに書き込みます。ワークシートは、縦軸に「内容」と「話し方」、横軸に「プラス」「マイナス」「インタレスティング」と書かれていて、裏返すと文章を書けるスペースがあり、2人へのコメントを書けるようになっていました。
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 評価については、みんなで挙手をして、いいと思ったところや直した方がいい所など、コメントをしていきます。毎日3分間、こうしてコメントを言い合う時間があることで、自分のことを客観的に捉える訓練になるとも思いますし、他の人のために何かを伝えるという練習にもなるし、何より“アドバイスをポジティブに取り入れる”姿勢が身につくと思います。アドバイスをもらうことを、注意をされることと同じように捉えてしまう児童が多いと思うので、そうでなくアドバイスから何かを学ぶ姿勢を身につけることは非常に意味のあることだな、とこの朝のスピーチを見るといつも思います。


 クラス内でコメントを言う時間が終わると、木村先生からのコメントの時間になります。木村先生は、児童がプレゼンテーションをしている様子を、iPadデジタルカメラで撮影をしています。そうして、撮影していた写真をその場でホワイトボードに映しながら、「この部分で…」と具体的に褒め、具体的に改善点の指摘をします。こうして、撮影したものをすぐその場で教材として活用ができることも、ICTの大きな利点です。また、自分がどんなふうにプレゼンテーションをしているのかを写真や動画で見ることができるのも、自分を客観的に見るための訓練にもなると思います。
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 No.2へ続きます。
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(為田)