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京都教育大学附属桃山小学校 授業レポート No.5(2018年12月11日)

 2018年12月11日に、京都教育大学附属桃山小学校を訪問し、木村明憲先生が担任する5年1組の授業を見学させていただきました。

 4時間目は国語でした。教科書の「百年後のふるさとを守る」を読み、自分で線を引いたところについて、どんなことを思ったか、どんなことが心にひっかかったかを交流していきました。児童から出たたくさんの意見を、木村先生はホワイトボードに書いていきます。
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 児童は、クラスメイトが線を引いたところを国語の教科書を広げて読んで確認をしながら、発表を聴いています。その後、「自分の線をひいたところだけでなく、できるだけ人の意見をつなげてください」と木村先生の言葉で、自分たちの考えを、ロイロノート・スクールでまとめていました。
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 文章で自分の考えをまとめるときに、何度も推敲するようになってほしいと僕は思います。何度も推敲することが、「情報をどう伝えるか」に気を使っているかどうかの分かれ道だと個人的に思っています。
 何度も推敲するためには、アナログ(ノート+鉛筆)で文章を書くよりも、デジタルで文章を書く方がずっと効率的です。効率的であることは、児童の負担が小さいということであり、やってほしい推敲作業をするための負担が小さくできるのはいいことだと思います。

 この後、シンキングルーチンカードを使って、伝記を読み深めるうえで効果的だと思うルーチンを考えました。
 シンキングルーチンカードには、「考えをみちびき、ひろげるためのルーチン」「考えを総合(まとめる)・整理するためのルーチン」「考えをほり下げるためのルーチン」の3つのカテゴリーに、ルーチンが並べられています。例えば、「考えをほり下げるルーチン」のなかには、「どうしてそう言えるの?」「なりきり/人やものになりきって考える」などがあります。
 このシンキングルーチンカードを見ながら、児童は伝記を読み深めるときには、「前の考え、今の考え/ふりかえる」や「なりきり/人やものになりきって考える」「関連・違和感・重要・変化」などを使えるのではないか、と発表していました。

 そうしたシンキングルーチンを使いながら、「伝記と自分を結びつけることが大切」と木村先生は言いました。その観点で、シンキングツールのひとつであるXチャートを使って、それぞれに「関連」「違和感」「重要」「変化」をまとめていました。
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 ルーチンとツールを使うことで「どう考えたらいいかがわかる」という状態になるのは、学びの力を大きく上げてくれるだろうと思いました。

 No.6に続きます。
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(為田)