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小中学生の学力底上げ 兵庫県教委が計画スタート(神戸新聞・2015年4月8日)

 凸版印刷の「やるKey」において、算数でどこでわからなくなるのかを判定して自動で問題をレコメンドして出題していくシステムを開発しています。この「つまずきポイント」を作成するために、東京書籍さんと協力して、算数の教科書の分析を進めているところです。
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 ところで、この「つまずきポイント」というのを兵庫県教育委員会でも設定をしているようです。*1
http://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/201504/0007894825.shtmlwww.kobe-np.co.jp

 以下、記事から抜粋です。

 県教委によると、新しい取り組みでは、教科ごとに大学教授や教員ら計10人程度でつくる検討委員会を設け、つまずきポイントを探る。委員の勤務校を協力校とし、児童・生徒へのアンケートなども行う。学年をさかのぼり、効果的な指導方法の研究を重ねるという。


 15年度はつまずきポイントを整理し、16年度に指導事例集をまとめる予定。17年度には実際の指導場面を紹介する動画を作成し、ウェブ上で検索できる仕組みを作って教員に公開する。


 また、英語でも15年度、つまずきやすいポイントを整理する。

 やるKeyを開発している時にも考えていることですが、先生方の中にこうした「ここがつまずきやすいな」というポイントを見取るスキルは絶対にあると思うのです。ベテランの先生方ならばなおさら。そうしたポイントをまとめておき、どうやって教えたらわかりやすいのかを教育委員会内で共有することで、新任の先生方の助けになるのではないかと思います。こういうのも、「教え方」と「学習の成果」のエビデンスになり得るものだと思っています。ぜひ、良い物ができればと思っております。
 教育委員会の先生方が、どんなふうにつまずきポイントを設定するのか、非常に興味があります。きっと同じようにはやらないのだろうな、と思っているのですが。教育委員会外にも公開してくださるといいな、と思っています。

blog.ict-in-education.jp
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*1:Facebookページヘのコメントで教えていただきました。ありがとうございます