このところフェイクニュース対策の授業の様子が紹介されているTweetを連続して見つけました。どちらも海外の事例ではありますが、参考になるかもしれません。ソーシャルメディアが発達して、ニュースなども「自分が好きなルートから来たものだけ」を見ることができるようになりつつあります。どれが真実だかわからない時代に、どうやってそれを見極める市民を育てるのか。メディアリテラシーを育てるカリキュラムは、そのための解決策のひとつとなれるでしょうか。
増える「フェイクニュース」 対策の最前線(日テレNEWS24)
この小学校の授業は面白い! 日本の学校でも取り入れるべきだ。
— 山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) 2017年6月7日
/増える「フェイクニュース」 対策の最前線 #日テレNEWS24 #日テレ #ntv https://t.co/TTQw24Ohve
細かい情報の違いのところに目がいってしまうと、逆にフェイクニュースが探しにくくならないかな、と。記事自体が作り物、となると難しいかなあ、と。どんなフェイクニュースを教材として出すかによって、効果が違うだろうな、と思います。
How media literacy can help students discern fake news(PBS NEWSHOUR)
小学生にこうやってフェイクニュースの見分け方を教育するのか。これ日本でもやったほうがいいHow media literacy can help students discern fake news https://t.co/fkBy1vBBZo
— 古田大輔 (@masurakusuo) 2017年6月10日
アメリカ ワシントン州の Bertschi School の3年生の授業の様子が紹介されています。子どもたちが、自分で情報を分析できるようでないといけない、というのは非常に重要だと思います。
途中で紹介される、以下の言葉は、日本でもまったく同じように当てはまるのではないかと思います。
OVERALL, YOUNG PEOPLES' ABILITY TO REASON ABOUT THE INFORMATION ON THE INTERNET CAN BE SUMMED UP IN ONE WORD: BLEAK.(若者たちのネットにある情報を正しく読み解く能力は、一言で言えば“ひどい”。)
以下のサイトで、動画とスクリプトを見ることができますので、ぜひご参照ください。
www.pbs.org
まとめ
フェイクニュースの問題が昨年から急に出てきたときに、こうして小学校レベルでの取り組みがなされるのは、公教育のシステムをきちんと目的をもって運用している例だと思います。日本でも、こうして「何が本当なのか?」「このニュースはこのまま信じていいのか?」「判断するためには、どんな知識や情報が必要だろうか?」と考える子どもを育てるために、メディアリテラシーをテーマとした授業がどんどん増えていくといいなと思います。
たまたま、紹介した2例がアメリカの小学校のメディアリテラシーでしたが、さまざまな国の事例があると思いますし、中学校や高校での実践もあると思います。
教育の情報化とはまた別に、ICTを使いこなして新しい時代を生きていく子どもたちにとって、絶対に必要なスキルだと思いますので、しばらくメディアリテラシーについての授業は追いかけていきたいと思います。
メディアリテラシーを学ぶ授業を、積極的に取材していきたいと思いますので、オススメの授業があれば、ぜひご推薦いただければうれしいです。よろしくお願いいたします。
(為田)