坂本旬 先生、豊福晋平 先生、今度珠美 先生、林一真 先生、平井聡一郎 先生、芳賀高洋 先生、阿部和広 先生、我妻潤子 さん、たきりょうこさんの『デジタル・シティズンシップ+ やってみよう!創ろう!善きデジタル市民への学び』を読みました。
「デジタル・シティズンシップ」については、学校現場で興味を持っている人が多くなってきていると思っていまして、前著の『デジタル・シティズンシップ』を読んでいる先生もたくさんいて、「どうやって学校で教えていけばいいでしょうか」という雰囲気も出てきていると思っています。
blog.ict-in-education.jp
「情報モラル教育とデジタル・シティズンシップも違いはどんなものか、どう繋げていけばいいか」というような先生方とのディスカッションをすることも多くなり、僕自身も「デジタル・シティズンシップ」について考える機会が多くなってきています。はっきり腹落ちできていないところもたくさんあって、ここは実際に子どもたちと一緒に授業をしてみて、子どもたちがどんなふうに考えるのかを見ながら、自分自身で突き詰めていかないといけないな、と思っています。
この『デジタル・シティズンシップ+ やってみよう!創ろう!善きデジタル市民への学び』では、今度先生・林先生による小学校から高校までの授業で、「メディアバランス」「プライバシーとセキュリティ」「ネットいじめ、オンライントラブル」「対人関係とコミュニケーション」「ニュース・メディアリテラシー」をテーマとした10の授業実践を見ることができます。まずはここで書かれている実践を自分自身でやってみることから始めたいと思います。
それと、阿部先生による「プログラミング共同体」と、芳賀先生・阿部先生・我妻さんによる座談会「Scratchのリミックス文化とクリエイターの権利」は、子どもたちがデジタルをツールとして使ってコミュニティに参画していくときにどういうことが起こり得るのか、ということを考えさせられました。具体的なエピソードを知ることができたのがとてもよかったです。
サブタイトルにある「善きデジタル市民」になるために、どんな文化のなかで子どもたちは生きていくのかを考え、その文化を学校でも用意をしてあげないといけないな、と思いながら読みました。
まずは授業を自分でやってみることから、始めたいと思います。
(為田)