先日、NHK「ブラタモリ・鳴門編」を見ていたら、鳴門の地形について紹介がされていました。そこで知ったのが、「中央構造線」という言葉でした。番組の中では、小鳴門海峡の南にある撫養(むや)という港から、四国側に撫養街道が敷かれた、という説明があったのですが、その撫養街道が中央構造線の上にあるという説明でした。
断層の大規模なものを一般的に「構造線」とよびます。中央構造線は、ドイツのE・ナウマンにより命名 された世界第一級の大断層です。中央構造線は九州の八代から、徳島、伊勢をへて諏訪の南を通り、群馬県の下仁田、埼玉県の寄居付近でも確認された、連続し て陸地を1000km以上追跡できる大断層です。
Google Earthを起動してみて、徳島のところを見てみると、確かに山が一直線になっているのがわかります。そして、海を越えて紀伊半島側のところにまで直線が見えます。赤い線を引いたところが断層。巨大!
何度も地図としては見ている場所なのに、まったく気づいたことがなかったです。断層の事例としてこれほど大規模な例までは出さないかもしれませんが(僕自身も授業で説明されたことはないように思います)、「おお!」と興味を喚起するのには使えるかもしれないと思いました。
(為田)