死後データの意思表明プラットフォーム「D.E.A.D」特別鼎談を読みました。D.E.A.D.は、「Digital Employment After Death(死後デジタル労働)」の略で、テクノロジーによって、故人を擬似的に復活させることができるようになった現在、考えていかなくてはならないテーマだと思います。
この特別鼎談では、ソーシャルメディアや死者のプライバシーについて研究する折田明子 先生と、D.E.A.D.をローンチしたWhateverの川村真司さん、富永勇亮さんが鼎談をしています。
前半のテーマが「死者に権利はあるのか?」、後半のテーマが「死者の「復活」をどう考える?」となっています。2019年末の紅白歌合戦でのAI美空ひばりさんの復活など、子どもたちにも身近で見たことがある事例なども話されています。
鼎談も非常におもしろかったのですが、「D.E.A.D」のサイトで見ることができるさまざまな調査結果なども、ここを入り口に現代社会や倫理などの授業を行えるのではないかな、と思いました。議論の基礎のところに鼎談で語られていることを入れると、より議論が深まるのではないかと思います。
児童生徒の家庭環境や、住んでいる地域などによって、評価はまったく変わってくるとは思うので、学校の授業で地域や子どもたちのことをわかっている先生方が議論をリードすることでより学びが深まるように思います。
(為田)