教育ICTリサーチ ブログ

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授業で使えるかも:「平均値」「分散」「標準偏差」をExcel関数を使って試算する

 中学校と高校の数学を簡単に学び直しをしていて、冬休みに西成活裕 先生の『東大の先生!文系の私に超わかりやすく高校の数学を教えてください!』を読みました。

 そのなかで、「平均値」「分散」「標準偏差」のそれぞれのエクセル関数が紹介されていました。

  • 平均値:AVERAGE関数
  • 分散:VAR.P関数
  • 標準偏差:STDEV.P関数

 仕事では、平均を求めるAVERAGE関数はよく使いますが、分散や標準偏差についてはあまり求めたことがなかったので、Excelで実際に計算してみました。適当に数字を並べてみて、関数で計算してみます。
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 計算が簡単にできることはもちろん便利ではありますが、そこで終わりではなく、B列の得点を修正するだけで、F列の関数の計算結果が瞬時に変わることが何より便利です。得点が低い人を高くすることで分散の数値が低くなっていくのもわかります。何度も何度も数字を変えていくことで、実際のデータの動きが体感できるように思います。
 数字を読める人、データを読める人は、こういう数字の動きをイメージできる人だと思っています。これは、たくさんの計算をして計算結果の変化を見ることが役立つと思うのですが、数学が苦手な人は、「たくさんの計算をする」というところが面倒くさくてやらず、結果的にこの数字の動きがわからなくなってしまうのではないかな、と感じました。

 Excelだけではなく、Googleスプレッドシートでも同じように平均、分散、標準偏差を求めることはできます。
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 数学の授業に、表計算ソフトの関数を使った計算を数多く取り入れることで、理解が進んだり深まったりするような場面は作れるのではないかな、と感じました。

(為田)