教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材で使えるかも:素数を探すトレーニング「Prime Smash!」

 2022年6月18日に参加した、日本私学教育研究所 主催の「全国私立中学高等学校 私立学校専門研修会 教育課程部会」の基調講演の後に開催された、午後の分散会で数学の先生が授業で使っているアプリとして紹介していた「Prime Smash!」をインストールしてやってみました。Prime Smash!は、素数を探すトレーニングができるアプリです(素数は、英語で「Prime number」)。

Panasonic Prime Smash!

Panasonic Prime Smash!

  • Panasonic Holdings Corporation
  • ゲーム
  • 無料

 レベルはいくつかありますが、「ビギナー」「ノーマル」「ハード」「エキスパート」と「エンドレス」の5つから選べます。画面に数字が描かれたボールが出てくるので、素数をタップするとその分スコアが上がっていきます。

 素数でないものは、数字をスワイプするとボールが約数に分かれますので、素数になるまでボールを割って、素数になったらタップします。素数でないものを間違ってタップすると、その数字の分、スコアが減ります。

 どんどん練習していくとスコアが上がっていくのがおもしろいです。7とか11とか13くらいまでの小さい素数であれば覚えていますが、大きい素数はほとんど覚えておらず、練習するごとに「ああ、これも素数か!?」ということがありました。100を超えたらほとんどあてずっぽうになってしまう自分を知りました(199が素数、と、このPrime Smash!で覚えました…)。
 大きい数字ほど、スコアも大きいので、レベルが上がるにつれてスコアもどんどん上がっていきます。

 新しく出てきた素数をタップできると、「あつめた素数」としてスコア画面の後にまとめて表示されます。これをじっくり見ていくと、素数の感覚が育めるような気がします。「あつめた素数」の数が一定数まで達すると、上のレベルでプレイできるようになります。

 コラムには、「双子素数」や「EMIRP=エマープ(逆から読むと別の素数になる数字。13と31のように)」「回文素数(逆から読んでも同じ素数。11や131)」なども紹介されています。

 操作方法が非常に簡単なのと、数字に親しむということが簡単にできる算数/数学のアプリとして使うと子どもたちはどんどんやっていくのではないかな、と思いました。素数の感覚が養えるのもそうですが、素因数分解が速くなりそうです。

 おもしろいアプリを紹介してもらったなと思いました。ときどき開いてやってみたいと思います。

(為田)