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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

熊本県教育委員会が県立高校10校にて「動画配信教材活用事業」開始 『受験サプリ』をICT教材として採用

ニュース 教育ICT利用の目的 目的-6. 教材拡充 目的-9. 学習環境拡充

 「受験サプリ」を運営するリクルートマーケティングパートナーズのリリースによると、「全国初!都道府県教育委員会として『受験サプリ』をICT教材として採用、熊本県教育委員会が県立高校10校にて「動画配信教材活用事業」開始」とのことです。
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 熊本県教育委員会のサイトではまだニュースのリンクがなかったのですが、リクルートマーケティングパートナーズのリリースを見ると、「期待される効果」というのが明記されているのがとてもいいな、と思いました。
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 まとめると、以下の2点でしょうか。

  • 地域進学重点校(県内の各地域における進学拠点校)に動画配信教材として『受験サプリ』を導入し、様々な習熟度にある生徒たちの学力の底上げと学習意欲の向上を図り、授業をはじめとする学校現場での学びの活性化を目指す。
  • 『受験サプリ』の視聴による教師の指導力向上も狙いとしている。


 学校の中で、どのように使うのかな…というのも非常に気になったのですが、この点についてもしっかり書かれていました。

  1. 『受験サプリ』の「到達度テスト」を受検し、その結果から生徒一人ひとりが自らの弱点を把握
  2. 弱点克服のために自分が視聴すべき動画を特定
  3. 自宅学習教材として利用
  4. 「テキスト」を利用して個々に応じた学び直しを校内で実施(宿題や補講など)
  5. 生徒がどのような動画を視聴したかが確認できる「学習管理システム」により、教科担当者や担任は個々の生徒の学習状況を把握、個に応じた的確な指示を行う

 なるほど…と読みつつ、気になった点を以下にまとめます。実際に事業が始まってニュースで続報が出たら、このあたりをまたフォローしたいと思います。

  • 『受験サプリ』を何のために使うか?
    • 「弱点克服」のために『受験サプリ』を使うと書かれていますね…。各自の志望校に合わせたアダプティブな使い方をするのかな、と思っていたのですが、違うのかな。
    • 受験サプリは、いろいろな志望校に対応してたくさんの授業が視聴できるのが強みだと思っています。担当している生徒の全員分の志望校に合わせて授業を行う、ということが、高校の先生だけですべて対応するのは難しいと思うからです。だから、高校の先生のサポートツールとして使えればいいと思っていました。ここでの「弱点克服」というふうにわざわざ書いているということは、ちょっと僕が思っていた使い方とは違うのかもしれません。あとは、ここで書かれている「学習管理システム」がどんなものなのか、見てみたいなと思いますね。
  • デバイスはどうするのか?
    • 自宅学習教材として利用するとのことなので、デバイスはどうするのだろう?生徒のものだろうか?IDとPWを配布して、家庭のPCでもOKにするのだろうか。頻度が大事だと思うので、どう使ってもらうように設計しているのか興味があります。
  • どんなKPIかな?
    • どんなKPIを設定して、評価をするのかを楽しみにしたいと思います。進学実績、志望校の人数や分布の変化、模試の成績などで測るのでしょうか。楽しみです。武雄市のように公開してくれないかな…難しいでしょうかね。


 熊本県教育委員会のこの事業の今後を注目していきたいと思います。導入は10校。どこかで授業見学させていただけないかな…。


(為田)