2022年6月29日に御殿場西高等学校を訪問させていただきました。5校時にあった「アダプティブ」という授業の様子をレポートします。「アダプティブ」とは、「アダプティブ・ラーニング(Adaptive Learning)」のことであり、個々の能力や適性に合わせた学習のことです。デジタル教材を活用することで、生徒一人ひとりの習熟度や学習履歴に応じて、自分にあった学習をすることができるようになりつつあります。
この日は内科検診があり、内科検診から帰ってきた生徒たちが順次、スタディサプリENGLISHに取り組むようになっていました。
生徒たちは一人1台のChromebookでスタディサプリENGLISHを起動し、自分の学びたい箇所を選び学習していました。見た感じ、単語テストに取り組んでいる生徒が多かったように思いますが、先生が「単語をチャレンジしている人が多いけど、単語以外もチャレンジしてね」と言うと、ディクテーションなど他のコンテンツにもチャレンジし始める生徒がいました。間違えた箇所は、解説を読んで再挑戦していきます。
練習問題に取り組んでいる生徒だけでなく、教材動画を見ている生徒もいました。自分にあった学習を自分で決めてするということは、練習問題を解くのでも、解説の動画を見るのでも、どちらでもいいということになります。動画の再生速度は、1.5倍でした。すでに一度解説を見ていて復習のために見ているのであれば、動画の再生速度も自分にあった速度を選べるといいと思います。
デジタル教材を活用して、一人ひとり自分の学びたいことを学ぶ時間を作る学校は増えてきていると思います。この日の御殿場西高校の内科検診から帰ってきてから授業が始まる場合には、授業のスタートが揃いません。こうしたときにデジタル教材を活用して、自分にあったコンテンツを学ぶようにすることができます。
授業のスタートが揃わないときだけでなく、モジュール学習の時間などで取り組んでいる学校もあります。休み時間や通学時間、持ち帰りをすれば家庭学習の時間なども使えるので、より学習効果は上がるかと思います。
(為田)