教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするために、現場目線での情報発信をしていきたいと思います。

田園調布雙葉学園中学高等学校 授業レポート No.2(2019年6月26日)

 2019年6月19日に、田園調布雙葉学園中学高等学校の高校3年生の情報社会学(担当は小林潤一郎先生)の授業を見学させていただきました。1回目の授業では、パブリック・リレーションズについて学び、2回目の授業で新渡戸文化中学校の中学1年生の教室とネット中継でつないで授業を行いました。

 今回は、6月26日に行われた2回目の授業の様子をレポートします。田園調布雙葉学園側は小林先生が新渡戸文化学園側は山本先生がファシリテーターになり、Google Meetを使って教室をつなぎ、お互いの意見をAPISNOTEとGoogle Slideを使って共有して、それぞれの学校からコメントし合うという内容でした。

f:id:ict_in_education:20190713071708j:plain
田園調布雙葉学園側の様子

f:id:ict_in_education:20190713071825j:plain
新渡戸文化学園側の様子

 「3時間目 対話に対話を重ねること」を扱ったのですが、キーワードとなる”コミュニケーション”という言葉について、それぞれどのようにその言葉を捉えているかを出し合いました。
f:id:ict_in_education:20190713072052p:plain

 その後、大手航空機メーカーの合併に際し、経営者、従業員それぞれの立場に分かれての気持ちを出し合いました。
f:id:ict_in_education:20190713072137p:plain

 最後に「4時間目 試行錯誤しながらよりよい方向に決めること」では、アスベストを使用していた会社が被害者遺族に対して保証をするという状況に関して、報道の記者だったならばどのような記事にするかを考えました。Google Slideを使って共有し、お互いの記事を鑑賞しました。
f:id:ict_in_education:20190713072225p:plain

f:id:ict_in_education:20190713072303p:plain

 高校3年生と中学1年生ですと、5学年離れていますし、初対面だったそうなので、最初はぎこちない部分もありましたが、ネットワークを通じて、こうして意見のやり取りを行うことができるのだ、ということを生徒たちは感じることができました。
 特に、新渡戸文化中学校の生徒たちにとっては、「他校」の「先輩」ということで、特別なナナメの関係ができたのだろうな、と思います。

 小林先生に、今回の授業のねらいと、実際にやってみての感想を伺いました。

 答えが一つに定まらない問いに対して、自分の意見をもち、それを人に伝えることができるようにするために、”情報”の授業があると考えています。
 校内のみで行うと同じような価値観になってしまいがちですが、今回は新渡戸文化中学校とネットでつないで意見交換することで、生徒の気付きもいつもと違った観点であったのかなと感じています。
 5Gになるとネットでのぎこちなさも少なくなりこのような授業形態も増えていくことになると考えています。今後も他校さんとの連携を大切にしていきたいです。


 最後に生徒からのフィードバックです。

  • 普段、同年代以外だと年上から学ぶ機会のほうが圧倒的に多いので、今回自分たちより年下の子たちからどんなことが学べるのか楽しみでした。いい意味で年上の私たちに威圧されないで、疑問に思ったことを聞いてくれたり、たくさん意見が聞けて面白かったです。高校生と中学生では注目するポイントや捉え方がまた違うので、新鮮でした。全然違う学校とこうして授業で関われる機会があるのは貴重だなと思いました。
  • 中学生の”染まっていない”感覚が良かったです。様々なシチュエーションにおいてコミュニケーションはどのように行われるべきか考えられました。コミュニケーションとは複数の間で同じ意識を共有しようと努力することだと思いました。
  • 新渡戸中の生徒さんの、表現力の豊かさ、発想の面白さを感じる時間でした。初めてしゃべる人たちと、ネットを介して会話をしたり意見交換をすることはあまりしたことがなかったのですが、これからきっとこういう手段での会話も増えるのかなと思いました。
    コミュニケーションとは、相手を理解すること、相手と対等に会話を楽しむことだということを改めて感じ、自分の言葉でしっかり伝えられるような力を伸ばしたいなと思いました。