教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

JAPET&CEC成果発表会 特別講演「21世紀型の授業に向けた教育の情報化」(国立教育政策研究所 統括研究官 白水始 氏)

 3月6日に、JAPET&CEC成果発表会 平成26年度「教育の情報化」推進フォーラムに参加してきました。
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 国立教育政策研究所 統括研究官 白水始さんによる、特別講演「21世紀型の授業に向けた教育の情報化」に参加しました。以下、会場からTwitterに送ってたテキストを元にまとめてみました。とってもおもしろかったです。
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前向き授業と後ろ向き授業


Let's use video to reinvent education | Salman Khan - YouTube

 サルマン・カーンのTEDの後半、13分過ぎくらいから出てくる理解度のグラフを見ると、ぐぐっと早くにわかるようになる子もいれば、後からぐぐっとわかるようになる子もいる。そう考えると、制限時間っていうのが実は学習に大きな制約になっているんじゃないか、という話。

 そうしたことをふまえて、20世紀の教育は「後ろ向き授業」だった、という話が始まります。

 それに対して、これからの教育は「前向き授業」となるべき。

 なるほどなるほど、と納得。この違いの説明、わかりやすいなあ。そして、たしかに僕は、「あ、この授業、使えそう!」と授業をしていて思われたいな、と思っているなあ、と自分で省みました。なるほどなるほど。

前向き授業デザインについて

 講演は、前向き授業をデザインするにあたって、協調学習も大事ですが、ICTを使ってそれをどう学習活動に落としこむか、という話に続きます。

 前向き授業デザインの3つの肝についての説明です。


Deb Roy: The birth of a word - YouTube

 この動画、ものすごくおもしろかったです。家中で幼児の言語習得過程を録音する、という…すごい、Crazyだ…。でも、そうしたCrazyなことをしたからこそわかったこと。

 そりゃそうだ、と思うものも、こうしてエビデンスが出ると非常におもしろいです。

知識構成型ジグソー法を実践

 500人を超える大きな会場で、3人1組でジグソー法を実践。

 指導案がありました。これ、授業見てみたかったなあ。たしかに、直接学習目標になっているワードを言っているわけではないけれど、何かを学んでいる、というのはありそうだな、とすごく興味深かったです。

 一方で、ジグソー法とか協調学習とかやると、「フリーライダーはどうするんだ?」と思ってしまうのですが、それもパターンがあります、と白水さんが言っていました。

 なるほどなるほど。こういったパターンに陥らないようにいろいろと工夫する、というのはできそうな気がします。

まとめ



すみません、これ国立教育政策研究所ではなく、白水さんの科研費研究でされているそうです。訂正させていただきます。

KAKEN — 研究課題をさがす | 持続的な学びを支える学習科学ポータルサイトの開発と評価 (KAKENHI-PROJECT-26242014)

おまけ(っていうか言い訳とお願い)


 どなたか、教えてください…(涙)