NHK教育テレビ(Eテレ)で放送している、「ピタゴラスイッチ」という番組が大好きです。その中でも、特に「ピタゴラ装置」というコーナーが大好きです。日常生活にあるさまざまなものを使ってさまざまな仕掛けや機構を作り、ボールがゴールまで辿り着く。それだけのコーナーなんですけど、ものすごくおもしろいのです。
ピタゴラ装置の特番、やります。
そのピタゴラ装置だけの特番が、8月4日(火)23:25~と8月11日(火)23:25~の2回にわたって放送されます。
ピタゴラ装置だけの特番がいよいよ放送されます。
前半戦と後半戦の2本構成です。
前半戦は、8月4日(火)の深夜23:25から30分間、そして後半戦は、その1週間後の8月11日(火)の同時刻です。放送局は、もちろんNHK教育テレビ(Eテレ)です。
慶應大学の佐藤研、そしてその卒業生からなるクリエーティブグループのユーフラテスは、番組が始まってから13年間、ピタゴラ装置を作り続けてきました。それも、異様とも言えるほどのハイレベルなクオリティを、常に保っています。最近は、藝大の佐藤研が参加することもあります。
そもそもピタゴラスイッチは、新しい教育的表現に毎年挑んでおり、数多くの名物コーナーを生みだしてきました。
しかし、ピタゴラ装置だけはずっと変わらず番組の要として存在しています。それは何故なのでしょうか? この番組を観ると、それが分かります。
ピタゴラ装置だけを集めたDVDブックも出ています。こちらも非常におもしろいです。
ピタゴラ装置を作るという授業を、プログラミング教育のスタートにどうでしょう?
このピタゴラ装置、真似しようと思ってもなかなか難しいのですが、実はゴール部分が商品として売られています。
ピタゴラ ゴール1号_ピタゴラ装置作例① - YouTube
どんな感じのものかは、YouTubeを見ていただければと思いますが、これをプログラミング教育にとてもいいのではないかな、と思っています。
- 「辞書を2冊、洗濯ばさみを20個、ダンボール、ホッチキスを道具として使う」というふうに課題を設定することで、レベル設定ができる。
- キーボード入力など、ICTスキルに関係なくできる。
- 良い見本としてDVDブックを見せることができる。
- 一人1台のPCがなくてもできる。
- ピタゴラゴールにビー玉を入れる、という目標がわかりやすい。かつ、そこにいたるまでの方法は多様でありえるので、工夫ができる(=創造的思考のトレーニングになる)。
- 途中でビー玉が落ちてしまったら、そこをどう変えればいいのか、という修正作業(≒デバッグ作業)が簡単にできる。
- 一人でやってもグループでやってもおもしろい。
- 教える側の先生に、プログラミングについての知識が必要ないため、誰でも教えられる。
プログラミング教育において、何を学習目標にするかにもよりますが、「問題発見・解決能力の育成」「創造的思考」などならば、その最初のコンテンツとして、ピタゴラ装置を作ってみる、というのは非常にいいのではないかな、と思います。
まずは、8月4日と8月11日の深夜、番組を録画予約して、見てみましょう!
(為田)