教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

「i和design 2015夏」取材報告(7)

先生方が教える意味

 すべてのプログラムが終って、懇親会にも参加させていただき、松田校長をはじめ愛和小学校の先生方、参加されていた先生方とお話をさせていただきました。「どうでしたか?」と松田校長に訊かれて、最初に答えたのは、「先生が講師をするのは、とてもいいです!」ということでした。

 ICTを使ったセミナーに参加される先生は、企業の人とは違う視点をもっていて、「ICTが教室に入ることで、教え方や学び方がどう変わるだろうか?」という視点を中心に話を聞きたいのです。だから、企業の人たちが、「こんなこともできます」「あんなこともできます」と機能面を中心に話をすると、「あれもこれも覚えなくては…」というふうになってしまうのだと思います。そうではなく、「こんなふうに授業が変わります」「授業で使ったら、こんなことがありました」というふうに伝えることで、「ああ、じゃあICT使ってみたいな」と思うきっかけになると思うのです。この、「こんなふうに授業が変わります」「授業で使ったら、こんなことがありました」ということを、いきいきと伝えるのは、すでに導入実践を進めている先生方である方が、効果的に伝わると感じました。

 今回、講師をされた先生方は、みなさん、さまざまな準備をされていたと思います。教室で児童に対して授業をするのとまったく同じというわけではないでしょうし、「参加者に教える」+「同業者の期待に応える」という2つのことを求められるので、大変だったと思います。
 最終的にICTを使って授業をするのは、現場の先生方です。まだICT導入がこれからという学校もある現状で、先に導入と実践が始まっている愛和小学校の先生方の取り組みは、他の先生方に学び多いものだと思います。だからこそ、こうして愛和小学校の先生方が講師となって、教員セミナーをしてくださるのは、とてもいい試みだな、と感じました。
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次の一歩は「先生向けの冬期講習」

 懇親会の最後に、「今度は、冬休みに冬期講習をしましょう」という話で盛り上がりました。ぜひやりたいと思います。松田校長からは、「冬期講習だから、朝から夕方までやろう」と言われています。時間割を考えて、多くの先生方に「ICTを使うとこんな授業ができるのか…」と期待を持ち帰ってもらえるような、そんな冬期講習にしたいと思っております。
 現在、もろもろ企画中ですが、松田校長自ら、「Minecraft で学ぶアクティブ・ラーニング」の授業をやりたいと言っていたので、これも期待できるかな、と思います。

 詳細は、またアナウンスしたいと思いますので、楽しみにお待ちいただければと思います。

おまけ:これが愛和小学校の職員室

 最後に、「職員室の様子とか、写真で見たいです」とお願いしたら、松田校長と田畠副校長から、写真がすぐに送られてきました。こんな感じなのですね…。職員室って、学校見学に行ってもほとんど入ることはないですから、なかなかレアショットなのではないか、と(笑)
 いろいろ話し合い、教え合いながら先生方がICTを使って教育を変えていっている現場だと、この写真を見て、あらためて思います。
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 愛和小学校の先生方、本当にどうもありがとうございました。

(為田)