教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

宝仙学園小学校 授業レポート No.2(2017年6月9日・13日)

為田がスクール・アクティベーションの役割を担っている、すべての年齢のクリエイターが使える安全なグローバルコミュニティ「Creatubbles(クリエイタブルズ)」についてのエントリーです。

 2017年6月9日と13日の2日間にわたって、宝仙学園小学校の6年生の理科の授業を見学させていただきました。吉金佳能 先生の授業のテーマは、「Science Magic Challenge」でした。No.1では、グループに分かれて実験を撮影している様子を紹介しました。No.2では、撮影したムービーを世界に発信するまでの様子を紹介します。

 録画した実験ムービーを各自で編集していきます。撮影した実験のムービーを取り込み、BGMをつけ、タイトルや字幕を入れていきます。
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 グループの中で、編集を中心に取り組む児童が出てきて、実験の後片付けをする児童と、動画を編集する児童と、グループごとにそれぞれに役割分担ができてくるのがおもしろいと思いました。それぞれのグループで適材適所に自律的に動けているように感じました。(床に水溶液がこぼれるなど、いろいろなトラブルも実験中には起こっているのですが、先生が対処するというよりは、各グループで自己解決をしていました。こうした部分も、このクラスが非常に自律的だと感じられたところです。)
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 完成したScience Magic Challengeのムービーは、吉金先生が作ったクリエイタブルズのギャラリー「science magic」の中に投稿されていきます。最後にクリエイタブルズにアップロードする直前には、吉金先生に最終チェックを受けます。この授業の最初にきちんと「著作権とプライバシーに注意しなさい」ということを授業開始時に指導しているため、大きな直しなどはなかったようでした。
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 吉金先生のクラスで作った、クリエイタブルズのギャラリー「science magic」はこちらからアクセスできます。クリエイタブルズでは、顔などが写り込んで個人が特定できるような写真については、チェックをして公開されないようになっています。また、先生が児童のアカウントの管理者になることで、コメントなどの表示/非表示を管理者が設定することができます。こうした特徴があることで、吉金先生はムービーをクリエイタブルズで公開することにしたそうです。
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 投稿した作品にバブルがつくと、児童からは声があがります。知らない国の名前が出ていると、「これどこ?」と話し合ったりもしていました。
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 また、他のクラスがアップロードしたムービーをみんなで見るということもしていました。
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 おもしろい実験ムービーを作ろう、という吉金先生のScience Magic Challengeに、「世界に対して発信しようぜ!」という新しいアクティビティを加えることで、理科室の中で行った実験に対して、世界中の国々からリアクションが来る体験をすることが、教室にいながらできるのは、大きな自信にもなり、新たなモチベーションを生むと思います。

(為田)