週末、書店で『答えのない道徳の問題 どう解く?』という本を見つけました。2018年度から教科化される道徳の時間に使えるかもしれないと思いました。
目次を見てみると、「せんそう、どう解く?」「いじめ、どう解く?」「ともだち、どう解く?」というようなテーマが並んでいます。ページを見てみると、正解のない普遍的な問題を、簡単な絵と言葉で問いかけをするスタイルになっています。
池上彰さん、大野更紗さんら、著名人も参加して答えを寄せています。
特設Webサイトもあります。こちらのサイトの方で、さらにいろいろと詳しい情報を読むことができます。著者からのメッセージもとてもいい問題意識だと感じました。
サイトのなかには、「みんなの解答」というページもあり、それぞれのテーマについての解答を寄せられるようになっています。学校の授業で使うと、学校の枠を越えてさまざまな答えを見ることができるようになりそうです。
また、授業で使えるようにワークシートをダウンロードできるようになっています。授業のなかで使うワークシートまであると便利だと思います。
道徳の授業については、テーマにもよりますが、例えば「うそ、どう解く?」のテーマについては、なかなか人に対して言いにくいようなことを思うこともあると思うのです。道徳の授業が、本音と建前を使い分けるような場になってしまっては行けないと思いますので、このワークシートを使って、書き込んだことをロイロノート・スクールなどで匿名で共有するようにしてもいいかもしれないと思いました。文字で誰だかわかってしまうならば、タイピングして入力でもいいと思います。
こうした書籍と授業とをネット上で統合する授業は、やってみたら楽しそうだと思いました。
(為田)