2019年6月29日付の日経新聞に、「クラシック演奏 事典に 研究・教育へデータベース化」という記事が掲載されていました。そのなかで、2つのサイトが紹介されていましたので、音楽の授業で活用することができるのではないかと思い、実際にアクセスしてみました。
ピティナ ピアノ曲事典
ピティナとは、全日本ピアノ指導者協会で、ピティナ・ピアノ曲事典は、約70,000項目を収録し、そのうち約10,000曲が動画・音源つきだということです。ネット最大級のピアノ・鍵盤音楽データベースです。
enc.piano.or.jp
楽曲検索が簡単にできるようになっているだけでなく、作曲家・演奏家・執筆者から人名検索することもできます。人物データベースとしても活用することができます。
また、作品についても、見やすく収録されています。クラシック音楽というと、「ピアノ協奏曲 第○番」というのが細かく分かれている印象ですが(すみません…)、見やすく一覧表示されて、それぞれについて解説や動画などへリンクが貼られているのは非常にいいと思いました。
10,000曲を超える動画や音源は、公開録音で収録しているそうです。聴衆が1円以上払えば公演を聴ける投げ銭制にしていて、これが最後の運営資金を集めることにもなっているし、演奏機会を求める奏者にもメリットがあるということで、素晴らしい試みだと思いました。
ナクソス・ミュージック・ライブラリー
香港で1987年に設立されたクラシック専門レーベル、NAXOS(ナクソス)が運営している、ナクソス・ミュージック・ライブラリーは、12万タイトルを超える音源を試聴すると共に、解説データの閲覧ができるそうです。
ml.naxos.jp
月額1850円で全曲聴き放題の定額音楽配信サービスですが、冒頭30秒は試聴することができます。さまざまな切り口で特設ページを設けてあるのもいいと思いました。「CMで使われている」「映画で使われている」など、興味を持ちやすいようになっています。「のだめカンタービレ」コミック登場曲コンプリート、などは、僕にとっては非常に有益です…(笑)
教育・研究目的の法人利用も増えてきているそうで、さいたま市の全図書館で利用可能になっているそうです。どんなふうに使われているのか、音楽に限らず、定額配信サービスが、公共図書館でどのように利用されているのかを見てみたいな、と思いました。