2021年8月26日に、藤沢市教育委員会がオンライン開催した校長・教頭研修に講師として登壇させていただきました。講演のテーマは「ICT教育の今、これから ~一人一台端末における、児童生徒の学びの可能性~」でした。
藤沢市には、市立小学校が35校、中学校が19校、特別支援学校が1校の計55校あり、それぞれの学校の校長先生・教頭先生にご参加いただきました。Meetで参加していただいたのですが、100名近くの参加となり、なかには校長先生と教頭先生が1つのPCで参加していたり、会議の都合で何校かの校長先生が一緒に参加していたり、ということもあったようですが、1画面には入らないくらいでした。
本来ならば、現地で先生方の顔を見ながら研修をさせていただきたかったのですが、今回はオンライン研修ということで、オンラインでの聴講の良さが出るように、チャットでいつでもコメントや質問していただいてOKという形にしました。話を聴きながら「いや、それは…」と思ったり、「あれ?」と思ったことなどコメントや質問を書いてもらえるのは、オンライン研修ならではの利点だと思っています。
また、最後の質疑応答においても、チャットに書き込む方が挙手をして質問をするよりも敷居が低いという声もよく聞きます。今回の藤沢市の先生方についても、積極的に質問をしていただいたり、「もう少し、ここの部分を聴きたい」というコメントをいただきました。また、一人1台のChromebookとロイロノート・スクールでいろいろな活用も始まっているそうで、「うちの学校では、こういうことをしています」という事例紹介などを伺うこともできました。こうした事例が市として共有されていけば、どんどん活用は進んでいくと思います。
いつもの研修と同じように、「デジタルはこれからの子どもたちにとって必ず使うことになる道具であり、表現や思考の道具として使えるようにしてあげてほしい」ということをお伝えしました。
そうしたビジョンを校長先生と教頭先生と教育委員会が明確に共有していれば、細かい使い方の多少の差異が学校にあっても、市としてICTの活用が進んでいくと思います。校長先生と教頭先生が、デジタルの活用についてのビジョンをもつことで、教室で実際に子どもたちと共にデジタルを使って学ぶ先生方もいろいろなチャレンジができるのではないかと思っています。
最後に、新型コロナウイルスの感染状況が広がっていて、翌週から2学期がスタートする時期なので、どんな状況になっても学びを止めないためにICTで何ができるか用意をしておきましょう、というお話もさせていただきました。
僕は小学校から大学まで藤沢市で学んだので、藤沢市は地元です。こうした形で地元への恩返しが少しでもできればいいな、と感じています。今後も学校での活用研修や、授業を参観させていただいてのお手伝いなどもできればと思っています。
(為田)