弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。毎年夏休みは通常よりも参加者が少ないので、学期中のカリキュラムを進めるのではなく、「いつもとちょっと違うことを体験できる」ようにと思って内容を決めています。
2021年8月24日の3年生の授業では、プログラミングロボットRootを使ってプログラミングをしてみました。アイロボットはロボット掃除機ルンバのメーカーです。ルンバのことは知っている子が多いので、「ルンバって、壁にぶつかったらどうなる?」「後ろに戻る!」「それだけ?」「壁沿いを動いて掃除するから、下がって、ちょっと曲がって、また前に行く…」「そうだよね。今日は、そういう動きを自分たちで考えてRootにさせてほしいと思います」と言って、2人組でプログラムを組んでもらう時間にしました。
iPadでiRobot Codingのアプリを起動して、そこでプログラムを組んでいきましたが、白紙の状態からスタートするのではなくて、教材ファイルをダウンロードして、それを元にして自分なりのプログラムを組んでいきました。今回は、ただ「まっすぐ移動し続けるブロック」と、Rootの前面にある「バンバーセンサーの条件分岐ブロック」だけを用意してありました。こうすることで、最初の条件を作るところに時間をかけなくてすみます。
「ルンバとまったく同じ動きでなくてもよくて、例えば壁にぶつかったら音を鳴らして教えてくれるとか、そういうのでもOKです」と言うと、いろいろなアイデアを出してRootを動かし始めました。
いろいろなアイデアを考え、それを実現するためにプログラムを作ってみて、思い通りに動いたときの楽しさを感じてほしいのはもちろんですが、「やってみて、ダメだったら直していけばいい」とチャレンジしていく姿勢も学んでほしいと思っていました。
プログラムを組んだら、実際にどんどん動かしていきます。淑徳小学校の3年生は、ふだんの授業から自分のiPadを使っているので、自分たちの作ったプログラムでRootが動いている様子を撮影している子もたくさんいました。こうしてできあがった成果を、デジタルのポートフォリオとして残していけるのはとてもいいことだと感じました。
(為田)