学校は夏休みに入り、先生方は研修などが多く設定されていると思います。今年の夏は、7月20日・21日に埼玉県戸田市で、新曽北小学校、芦原小学校、戸田第一小学校の3校で校内研修の講師としてお招きをいただきました。
いずれの学校も、4月21日に戸田市の小中学校の校長先生が集まる戸田市カリキュラム・マネジメント研修会に参加していた校長先生たちが、「ぜひ校内研修で…」とお招きいただいたものです。貴重な機会を本当にありがとうございます。
それぞれの学校でのICT機器の配備状況や、先生方の興味分野などによって、少しずつ話す内容の力点が変わりましたが、各校で基本となる講演内容は同じものです。
ICTを効果的に利活用している事例を紹介し、その後で、どのようなメリットを期待して/評価して、ICTを使っているケースがあるのかを、9つの視点で見ていただきました。
各校がFacebookページを持っています。戸田市教育委員会の情報発信への思いがこうしたところにも見ることができます。研修後、すぐに各校のFacebookページで紹介をされていましたので、引用させていただきたいと思います。
新曽北小学校のFacebookページでは、為田が紹介した9つのICT活用のポイントについて書いていただきました。
【未来に向けた授業づくり】
7月20日午後に教員研修会を実施しました。講師にはフューチャーインスティチュート株式会社代表取締役の為田裕行様をお迎えし、「9つの視点で教育ICTを評価する」という演題のもと、教員が研修を行いました。戸田市では、施策によりICT機器の環境が充実していますが、それをどのように活用していくかが鍵になります。その活用のポイントとして為田様からは次の9つの視点を話していただきました。
①興味喚起、②モチベーション喚起、③理解促進、④授業効率化、⑤進捗確認・理解度確認、⑥教材拡充、⑦表現手段・思考手段拡充、⑧家庭との情報共有、⑨学習環境の拡充夏休み以降、本研修を生かし、未来に向けた授業づくりを進めていきます。
芦原小学校のFacebookページでは、研修の最後に行ったグループ協議と意見交換についても書いていただきました。
7月21日(金)、フューチャーインスティチュート株式会社代表取締役の為田裕行氏を講師としてお招きし研修会を行いました。「ICTの効果的な利活用と実践」について具体的事例を交え、ご講演をいただきました。その後、教員によるグループ協議や意見交換を活発に行いました。
ICTを情報提示機器として活用することのみならず、学びを深めるツールとして利活用することについての意識改革が一層進みました。
戸田第一小学校のFacebookページでは、教育目標から逆算して、そのためにICTをどう使うか、という部分を考えてほしいというメッセージについて触れていただきましtあ。
7月21日(金)にフューチャーインスティテュート代表取締役の為田裕行様による「ICT活用講演会」が行われました。今、教育へのICT導入が進んでいます。どのようにICTを使うことが教育の効果を高めるのかということを模索している昨今において、ICTを使った教育にはどのような可能性があるのか、ということについてお話をいただきました。
ICTを使える内容だから使うというのではなく、「現状と比較して使うメリットはあるか」という今までとの比較が大切であり、その上で「どのような子供を育てたくてその使わせ方をするのか」ということを考えることが一番大切だということを再確認する機会となりました。
どんな大人に育てたいのか、そのために小学生のうちにはどのような力を身につけさせることが必要か、という考えを教師自身が持っていることが大切です。教師が授業の中で「この部分はICTを使った方が効果が上がるのではないか」という可能性を考えながら授業していくことの大切さを再認識する機会となりました。
こうして反応をいただけることは本当にうれしいことです。校内研修にお招きいただくことで、教室で直接子どもたちを教えていらっしゃる先生方が、自分の学校・自分の学年・自分のクラスをテーマに、いちばん直接ICTをどう使うかを考える場を見ることができます。そうした機会をいただけることはとてもありがたいことだと思っています。
戸田市の校内研修は、8月下旬にもう1校、伺うことになっております。こちらも非常に楽しみにしております。
▼参考エントリー
blog.ict-in-education.jp
(為田)