教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

新渡戸文化小学校 授業レポート No.3(2022年2月18日)

 2022年2月18日に、VIVISTOP NITOBEを訪問し、山内佑輔 先生が担当する新渡戸文化小学校・アフタースクールの様子を参観させていただきました。

 放課後に子どもたちはVIVISTOP NITOBEに自分でやってきて、VIVISTOP NITOBEにあるレーザーカッターなどの最新ツールや、クリエイティビティを刺激するさまざまな道具や素材を使って、自分が創りたいものを創っていました。

 この日、最初にVIVISTOP NITOBEに来た子は、ロボットを組み立て、プログラムを組んでいました。ロボットの配線などは毎回ばらしてしまうので、自分のiPadで撮影をしてあって、それを見ながら組み立て、前回の続きに取り組んでいました。
f:id:ict_in_education:20220310154431j:plain

 このロボットは、VIVITAロボコンのためのものだったそうです。VIVISTOP NITOBEのクルーたちも一緒に、ロボットのプログラムを考えています。VIVISTOP NITOBEでは、大人も子どもも一緒になって、時間を気にせず自分の創りたいものを創っています。これはアフタースクールだからこその良さだと思います。
f:id:ict_in_education:20220310154526j:plain

 その他にも、YouTubeで見た、「ロトの剣の作り方」を自分でやってみる子もいます。「魔法使いの杖を作りたい」という子もいました。大人が本気で制作の相談に乗って、一緒に作っています。
f:id:ict_in_education:20220310154553j:plain

f:id:ict_in_education:20220310154631j:plain

 魔法の杖を作っていた子は、制作を進めていく途中で山内先生に、「糸ノコ使いたいんですけど」と相談します。山内先生は「いいよー」と言って、糸ノコでの制作を手伝います。何を作りたいのかが先にあって、そのための技術や道具などをVIVISTOP NITOBEが提供して、「作ることの楽しさ」を一緒に味わう、という環境ができていると思いました。
f:id:ict_in_education:20220310154735j:plain

 VIVISTOP NITOBEは、大人も子どももみんな何かを作っている場所です。ものづくりの手段のなかに、普通にデジタルがある感じがします。
 インターネット上にある動画や説明などを見て調べて、糸ノコや3Dプリンタ、レーザーカッターを使うなど、子どもたちはデジタルとアナログをどちらも手段として使っています。
f:id:ict_in_education:20220310154810j:plain

 VIVISTOP NITOBEは、デジタルとアナログの両方が揃っている、クリエイティブラーニング環境です。デジタルを使わないものを作りたい子でも、いろいろなものを作れるようになっています。そのための道具や素材もたくさん揃っています。
f:id:ict_in_education:20220310154835j:plain

f:id:ict_in_education:20220310154855j:plain

 VIVISTOP NITOBEの入り口のところには、「プロジェクトボード」が置かれていました。さまざまなプロジェクトが動いていて、メンバーを募ってプロジェクトに取り組んでいるようです。
 プロジェクトの仲間と時間を気にせず、ものづくりに没頭できる場が学校にあるというのはとてもいいなと思います。
f:id:ict_in_education:20220310154948j:plain

 No.4に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)